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若手の配置促進、現場代理人と同等評価 全地整で実施

 国土交通省は、直轄工事の「若手技術者の配置を促す入札契約方式」のうち、監理技術者・主任技術者の実績を現場代理人の実績と同等に評価する「タイプⅢ」を2018年度から全ての地方整備局で実施する。総合評価方式で現場代理人の従事実績を評価することで、監理技術者の固定化を排除し、若手技術者らを現場に配置しやすくする。

 直轄工事の若手技術者の配置を促す入札契約方式は、35歳以下の担当技術者の専任配置を加点評価する「タイプⅠ」、若手技術者に代わって専任補助者の実績・成績を評価する「タイプⅡ」、現場代理人・担当技術者としての実績を主任・監理技術者の実績と同等に扱う「タイプⅢ」、配置予定技術者が一定の年齢以下であることを評価する「タイプⅣ」がある。

 18年度からは「タイプⅢ」のうち、現場代理人の実績を主任・監理技術者と同等に評価する方式を全国の地方整備局で導入。現場代理人としての実績は、工期の2分の1以上従事した場合に限り、評価対象とする。総合評価などで過去の実績を求められる主任・監理技術者は固定化が進んでおり、結果として高齢化も進んでいる。主任・監理技術者と現場代理人の流動化を図り、若手を配置しやすい環境を整える狙いがある。