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中堅技能者対象に新教育訓練プログラム 振興基金

 建設業振興基金は、経験年数4~10年の中堅技能者と、同5~15年の職長・熟練技能者を対象とする新たな教育訓練プログラムを2018年度に試行する。静岡県富士宮市の富士教育訓練センターを会場とし、映像教材やグループディスカッションを通じて現場でのコミュニケーションや安全管理などについて教育する。

 技能者に対する教育訓練は、初級技能者に対する入職者教育や、ベテランを対象とする登録基幹技能者講習がある。しかし、中堅技能者を対象とした教育訓練は、技能検定対策講習しかなく、実質的に空白の状況だ。そこで、中堅技能者と職長・熟練技能者を対象とする新たな教育訓練プログラムを検討することにした。

 講習は、建設産業団体や学識者、教育関係者などで構成する建設産業担い手確保・育成コンソーシアムで作成している職業能力基準に基づいて行う。職業能力基準の共通編にある、中堅技能者に相当するレベル2と、職長・熟練技能者であるレベル3の基準のうち▽知識(工事概要、現場作業、各職方との連携)▽社会性と適性(現場マナーとコミュニケーション、チームワーク)▽安全管理(安全衛生作業法)―について講習する。

 講習時間は4時間ないし6時間。4時間の場合は映像教材で学んで意見発表する。6時間のケースでは映像教材で学んだ後、グループディスカッションと意見発表を行う。

 実施時期は技能検定など資格取得時や、建設キャリアアップシステムで検討しているレベルアップ時を考えている。

 18年度の教育訓練の試行は、これまでに職業能力基準を作成した12職種を対象に実施する。各専門工事業団体から中堅技能者と職長・熟練技能者をそれぞれ数人ずつ推薦してもらう。複数の職種の技能者を集め、1回あたり20~30人が参加する。アンケートなども実施し教育訓練の在り方を検証していく。