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新社長に髙瀨伸利専務、4月1日に就任 西松建設

 西松建設株式会社(東京都港区)は1月31日の取締役会で、近藤晴貞代表取締役社長の後任に髙瀨伸利取締役専務執行役員を当てる人事を決議した。4月1日に就任する。取締役会後に会見した髙瀨専務は「従来のフロービジネス(請負業)と計画から維持管理までを担うストックビジネスとのベストマッチを考える時だ」と今後の経営方針を語った。

 2018年度に新しい中期経営計画がスタートすることを契機に9年ぶりに社長を交代する。髙瀨専務は「20年以降、建設投資、労働力人口の減少が予想される中、請負業だけでわが社が持続的、継続的に成長することはできない」と述べた上で「10年先を見据えた経営計画を実行し、西松建設が社会に貢献する企業となることを目指したい」と力を込めた。

 4月1日に代表権のない取締役会長に退く近藤社長は髙瀨氏を後継指名した理由について「現場に精通したところで実績を挙げ、体力、気力、先を見通す力を持ち合わせている。成長を担う確かな人材だ」と語った。

*髙瀨伸利氏(たかせ・のぶとし)千葉大学工学部卒。1980年西松建設入社。中部支店建築部長、建築部長、常務執行役員建築施工本部長、取締役専務執行役員関東建築支社長などを歴任。東京都出身。60歳。