▲写真は挨拶する森下部長、パネルディスカッション、グループ討議の模様
都城電気工事業協同組合青年部(森下正臣部長)が主体となり、2月1日に都城市の五十市地区公民館で県立都城工業高等学校の生徒を対象とした学生交流会を開催した。同校の電気科に通う2年生34人とパネルディスカッションやグループ討議を行い、青年部員達が電気工事業の魅力や地元企業に就職することのメリットなどをPRした。
進学及び就職を控える学生の不安や悩みについて真摯に意見を交わし、魅力ある電気工事業及び地元企業をPRすることで安心して入職してもらおうと、上部組織である宮崎県電気工事業工業組合は各地で学生交流会を開催。今回は、都城電気工事業協同組合青年部が主催し、宮崎県電気工事業工業組合青年部協議会の部員も参加した。
挨拶で青年部協議会の横山義和会長は、重要な社会インフラを担う電気工事業の仕事内容や役割が外部から見えにくい一方で、新たな技術に対応できる人材の確保・育成が喫緊の課題であることを指摘。交流会を通じて「業界の実態や魅力を伝えると共に、業界としての受入体制の充実や育成方法に生かしていきたい」と述べた。
パネルディスカッションでは、パネリストを務めた有限会社坂元電設の坂本啓太氏、株式会社栄進電工の松山竜也氏、株式会社はまゆう電設の長友光広氏が、生徒からの質問に丁寧に回答。電気工事業に入職したきっかけや休日・残業・給料等の労働環境面、仕事のやりがい、県内で働くメリット、企業が求める人材等について説明した。
パネリストの各氏は、顧客から感謝された時や描いた図面通りの仕事ができた時にやりがいを感じると紹介。地元企業に就職するメリットとして、求人票では分かりにくい仕事の内容が把握しやすいこと、様々な現場を体験できることなどを挙げた。やる気や積極性だけでなく、コミュニケーション能力を企業が求めていることも説明した。
6つのテーブルに分かれて行われたグループ討議では、先のパネルディスカッションで感じたことや、生徒達がインターンシップで学んだことなどについて意見を交わした。生徒からは、進学先・就職先の選択や仕事の内容、給与・休暇等に関する質問が寄せられた一方で、青年部員は電気科を志望した動機などを生徒達に尋ねた。
グループ討議終了後には、各班の代表に選ばれた生徒が「パネルディスカッションやグループ討議を通じて多くのことを学んだ。県外希望だったが、県内での就職も考えてみたい」「給料や休暇を重視していたが、楽しくないと仕事が続かないことが分かった」「一言に電気工事といっても様々な種類があることが分かった」などと発表した。
都城電気工事業協同組合青年部の森下部長は、「電気工事業や地元企業の魅力を感じ取ってもらいたい」と交流会の意義を強調する一方で、「安定してやりがいのある仕事、給料の良い仕事、格好いい仕事を目指して私達が業界を盛り上げ、生徒の皆さんがいつでも業界に飛び込んでくることができる環境づくりに努めていきたい」と述べた。