▲写真は挨拶する堂地会長、は訓練の模様
一般社団法人日本塗装工業会宮崎県支部(園田龍男支部長)と宮崎市塗装業協会(堂地隆一会長)は2月27日、宮崎市営国富が丘団地で平成29年度の「防災訓練」を実施した。訓練には、両団体の会員企業から総勢30人余の技術者が参加し、災害発生時に於ける各自の役割や作業内容を入念に確認した。
災害発生時に於ける迅速な復旧・復興支援を目的として、日塗装宮崎県支部は平成20年に宮崎県と防災協定を締結。同様に、宮崎市塗装業協会も平成23年に宮崎市と応急対策業務等に関する協定を締結しており、災害発生時には被災構造物の簡易点検や応急修理、断水高層ビルへの給水等を行うこととしている。
協定に基づく応急活動の迅速・的確な履行を図るため、両団体は合同で防災訓練を実施。開始式で挨拶に立った宮崎市塗装業協会の今村章一郎安全環境委員長は、訓練の趣旨を参加者一同に説明したのち、本番同様の内容であることを説明し、「落ち着いて、確実に手順を踏みながら取り組んで欲しい」と呼び掛けた。
今年度の防災訓練では、大規模災害の発生によりマンションや団地等の高層ビルが断水した事態を想定。断水に伴う水不足に迅速に対応するため、発電機や給水タンクを登載したトラックで団地前に乗り付け、各階層に設置したポリタンクに高圧洗浄機を使って給水する模擬訓練に会員が協力しながら取り組んだ。
日塗装宮崎県支部の副支部長で、宮崎市塗装業協会の会長を務める堂地隆一氏は、「災害はいつ、どこで発生するか予測がつかないため、有事の際に迅速に対応するためには日頃からの意識付けが必要」と訓練の重要性を強調。「訓練を通じて両団体及び会員間のコミュニケーションを図り、しっかりと対応していきたい」と話した。