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都井岬再開発事業で設計費 串間市の30年度当初予算案

 串間市は、一般会計予算額を126億円とする平成30年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比で1億8000万円(1.4%)の増額となる。公共事業費等を含む投資的経費は18億0415万円。中心市街地まちづくり事業や避難施設整備事業等が増えたため、同6億3169万円(53.9%)の大幅増となった。

 平成30年度の当初予算案には、串間市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく事業やくしま創生会議事業、串間市中心市街まちづくり事業など、都井岬再開発事業、串間市ブロードバンド未整備地域解消事業、避難施設整備事業などの継続事業のほか、JR日南線利用促進事業や高松キャンプ公園整備事業などを盛り込んだ。

 一般会計予算額は前年度比1億8000万円増となる126億円。このほか、農業・漁業集落排水事業や公共下水道等を含む特別会計に総額64億5588万円、病院事業会計に21億7953万円、水道事業会計に7億9693万円を計上し、予算全体の規模は220億3235万円(同8億8510万円、3.9%減)となる。

 一般会計を性質別に見ると、普通建設事業費と災害復旧事業費で構成する投資的経費は18億0451万円。中心市街地まちづくり事業やエコクリーンセンター基幹的設備改良事業、避難施設整備事業に要する費用を計上したことから、前年度比で6億3169万円の大幅増となった。

 投資的経費の内訳は、普通建設事業費が15億9232万円(補助事業6億2660万円、単独事業9億6572万円)で同5億8587万円(58.2%)の増額、災害復旧事業費が2億1183万円で同4611万円(27.8%)の増額となる。

 主な建設関連事業では、都井岬再開発事業に2821万円、高松キャンプ公園整備事業に1537万円、中心市街地まちづくり事業に5億2433万円、避難施設整備事業に1億8439万円、エコクリーンセンター基幹的設備改良事業に2億0073万円、市町村道整備事業に1億1702万円を計上した。

■主要事業概要

 串間市の平成30年度当初予算案における主要事業の概要は次のとおり(関係分のみ、数字は事業費、単位=千円)。

*重点施策事業等
▽(新)JR日南線利用促進事業
      4,766
 JR日南線の存続のため、利用促進の取組強化として行うイベント等に補助する。
▽串間市ブロードバンド未整備地域解消事業
    141,300
 ブロードバンド未整備区域を解消するため、整備事業者に補助を行う。事業実施年度=平成29年度~30年度、事業費総額=2億9800万円
▽(新)環境美化対策事業
      4,271
 地域環境及び景観のため、不法投棄パトロールやごみの回収等を行う。
▽(新)畜産公共畜舎整備事業
     25,763
 畜産農家が畜舎を整備する際、宮崎県農業振興公社に業務委託を行う。
▽(新)地域林政アドバイザー活用事業
      5,000
 国の地域林政アドバイザー制度を活用し、民有林の伐採現場や伐採後の現地パトロールによる指導・助言、市有林の調査・管理等の業務委託を行う。
▽企業立地促進事業
     47,342
 立地企業に対する助成金等を交付する。
▽都井岬再開発事業
     28,212
 観光地としての基本的な機能であるトイレや休憩施設等を整備するための調査設計の業務委託を行う。
▽(新)高松キャンプ公園整備事業
     15,372
 高松漁村広場をバーベキューやキャンプが楽しめる新たな観光スポットとして整備するための調査設計の業務委託を行う。
▽東九州自動車道整備促進事業
      2,533
 串間市区間の早期事業化に向けて、関係機関及び隣接市との連携強化を図る。
▽串間市中心市街地まちづくり事業
    524,332
 道の駅整備に係る「道の駅」エリアの用地取得及び旧吉松家住宅前広場等の整備工事を行う。

*その他の主な事業
▽市政活性化アドバイザリー事業
      7,560
 串間市のPR戦略、中心市街地の活性化、物産・観光振興等の知識やノウハウを有する専門事業者にアドバイザリー業務を委託する。
▽避難施設整備事業
    184,396
 南海トラフ巨大地震に備え、津波避難困難地域である崎田地区と石波地区に避難施設を建設する。平成29年度=実施設計、平成30年度=建設工事
▽防犯対策事業
      2,576
 地区内の防犯灯の新設または修繕に要する経費及び地域安全活動モデル地区支援事業に要する経費、串間地区防犯協会の運営経費を助成する。
▽防災対策事業
      3,800
 災害対策本部活動費、自主防災組織への防災資機材配布、災害時応援協定負担金、特別災害復旧費補助金、避難路の整備補助を行う。
▽串間エコクリーンセンター基幹的設備改良事業
    200,730
 し尿処理施設の長寿命化を図るため、基幹的設備改良工事を行う。事業実施年度=平成29年度~31年度、事業費総額=4億0716万円
▽多面的機能支払制度事業
     81,605
 農用地・水路・農道等の保全活動に取り組む組織や組合(28地区)に補助を行い、集落機能の活性化を図る。
▽再造林強化対策事業
      8,000
 森林経営計画に基づく再造林に要する経費の一部を補助する。
▽種子島周辺漁業対策事業
      7,000
 串間市東漁協が実施する立宇津支所自動給油施設の設置に要する経費を補助する。
▽串間温泉いこいの里管理運営費
    104,900
 串間温泉いこいの里の管理業務等を行う。
▽住宅リフォーム促進事業
     10,000
 市内経済の活性化を図るため、住宅等の改修を行う市民等に対して改修費の一部を助成する。併せて助成費の一部を串間市共通商品券にて助成する。
▽企業支援プロジェクト事業
      3,500
 市内事業所の雇用促進を図るため、従業員の研修参加や求人活動に要する経費の一部を補助する。
▽市町村道整備事業
    117,021
 道場口広線(社会資本整備総合交付金)80,710千円、大束駅倉掛線(前同)30,506千円
▽過疎地域活性化事業
     65,600
 塚巡羽ヶ瀬線22,000千円、松清塩屋原線29,000千円、上町西林線・上町城山線12,600千円、大束原3区線2,000千円
▽橋梁維持管理事業
     67,000
 個別の橋梁の修繕計画に基づき、橋りょうの維持改修を行う。また、市管理の橋梁21橋について点検・診断を実施し、長寿命化計画を策定する。対象箇所=山下塚元線(塚元橋)、吾社百田線(城泉坊橋)
▽急傾斜地崩壊防止対策事業
     30,034
 串間市地域防災計画に位置付けられた急傾斜地の崩壊防止対策工事(中千野地区)を実施し、市民の生命や財産、公共施設の保全・安全性の向上を図る。
▽都市計画マスタープラン策定事業
      4,678
 長期的視点に立った都市の将来像を明確にし、持続可能で活力ある地域づくりを進めるための基本的な方針である都市計画マスタープランを作成する(平成29年度~31年度)。
▽総合運動公園整備事業
     79,809
 陸上競技場トラック改修等工事75,000千円、野球場浄化槽改修等工事1,874千円
▽公営住宅等関連推進事業
     29,393
 市営住宅の外壁改修・塗装等改修工事を行う。
▽非常備車両等整備事業
     19,012
 軽4輪駆動小型動力ポンプ付積載車(3台)の更新を図る。

【おわり】