国土交通省九州地方整備局は2月22日付で、九州各県及び政令市等に「平成30年度政府予算案に関する事業計画等」を通知した。県内の直轄事業では、東九州自動車道清武JCT~北郷間に最大で88億円程度、国道218号高千穂日之影道路に最大で34億円程度、大淀川水系砂防事業に最大で26億円程度を投入する予定でいる。
九州地方整備局が22日付で通知した平成30年度の事業計画等は、平成30年度政府予算案に盛り込まれた直轄事業等について、河川や道路、港湾、空港等の各事業ごとに30年度の事業予定箇所や事業進捗見込み(必要事業額)を示したもの。
河川事業では、天下・松山地区の河道掘削等を施工する五ヶ瀬川改修事業に最大で7.7億円、高城地区の河道掘削等を施工する小丸川改修事業に最大で1.2億円、八重川地区の築堤等を施工する大淀川改修事業に最大で18億円、えびの地区の侵食対策等を施工する川内川改修事業に最大で1.7億円(県内分のみ)を投入する。
また、霧島火山の防災対策として取り組む大淀川水系砂防事業には最大で26億円を投入し、▽荒襲川砂防施設群▽荒川内川砂防施設群▽丸谷川砂防施設群▽湯之元川砂防施設群▽高崎川砂防施設群▽高崎川流域砂防設備改築―などの整備に取り組む。宮崎海岸侵食対策には最大で5.5億円を投入し、養浜や突堤等の整備を推進する。
道路事業では、改良工や橋梁上部工、トンネル舗装工及び付属物工等を推進する東九州自動車道清武JCT~北郷に24~88億円程度を投入。トンネル工や舗装工、道路付属物工等を推進する高千穂日之影道路に29~34億円程度、調査設計業務を推進する国道220号日南・志布志道路に最大5億円程度を投入する。
また、調査設計や用地買収等を推進する都城道路(Ⅱ期)に最大で13億円程度、改良工や橋梁下部工、用地補償等を推進する都城道路に15~30億円程度を投入。防災対策等として取り組む国道220号日南防災(北区間)には11~17億円程度を投入し、調査設計や用地補償、トンネル工等を推進する。
このほか、国道10号及び国道220号、国道218号で実施する交通安全事業(Ⅰ種・Ⅱ種)や国道10号で実施する電線共同溝事業に2~10億円程度を充てる。
港湾事業は、細島港外港地区の南沖防波堤に6~11億円程度、宮崎港東地区の南防波堤改良に最大で2億円程度を投入し、いずれも平成30年代前半の完成に向けて工事を推進する。宮崎空港の整備には最大14.9億円程度を投じ、耐震対策や誘導路改良等に取り組む。