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施工管理に映像記録 監督・検査での活用を試行

 国土交通省は、WEBカメラなどの映像記録を活用した監督・検査を試行する。工事の施工状況の確認(段階確認)、出来形管理、写真管理への映像記録の活用が、写真の代替えや監督業務の効率化につながるかどうか検証する。

 対象工種は▽組み立て(コンクリート構造物における鉄筋工)▽アスファルト舗装工(下層路盤工、プルフローリング)▽アスファルト舗装工(上層路盤工、基層、表層)▽既設杭工(鋼管杭)▽その他(安全管理、事故報告)―の五つ。東北地方整備局を除いた北海道開発庁と各地方整備局が発注した、2017年度に施工中の13件の直轄工事で実施する。

 試行は現行の土木工事監督技術基準(案)と出来形管理基準および規格値(案)、写真管理基準(案)を併用して映像記録を活用する。映像記録に必要な経費については受注者に間接費を含めた金額の見積りを提出してもらい、設計変更を行う。 

 段階確認は土木工事監督技術基準(案)に基づき、映像記録を活用した確認方法を代替えに使うことの適否を検討。

 施工管理は、土木工事施工管理基準(案)と写真管理基準(案)に基づき、出来形管理と規格値、写真管理項目を映像記録を活用した方法で代替えできるかどうか、その可能性を確認する。