▲写真は認定式の模様
全国健康保険協会宮崎支部が主催する健康宣言優良事業所認定式とメンタルヘルスセミナーが、1月26日に宮崎市内で開かれた。認定式では、従業員の健康づくりへの支援等に継続的かつ積極的に取り組んでいる健康宣言優良事業所として、江坂設備工業株式会社(宮崎市)や旭建設株式会社(日向市)ら24事業所を認定した。
全国健康保険協会宮崎支部は、健康経営の普及・推進を目的に、行政機関や経済関係団体等と連携して実施する健康宣言優良事業所認定制度を平成28年度より実施。事業主が職場の健康づくりに取り組む宣言を行い、従業員と一体となって健康づくりに取り組み、目標が達成されると、一年目に銀の認定証、二年目に金の認定証が贈られる。
ことし1月19日現在、健康宣言を行った県内の事業所として42社が登録されている。制度に関する詳細は全国健康保険協会宮崎支部のホームページで確認できる。
挨拶で比嘉支部長は、超高齢化社会の到来や少子化により、将来的な労働力人口の減少が見込まれる中、「企業に於いて従業員の健康保持・増進に取り組むことが、従業員の活力や生産性の向上、組織の活性化につながり、結果的に業績向上や企業イメージの向上に結びつく」として、健康経営に対する企業の意識の高まりに言及した。
認定式には、今年度の認定を受けた24事業所のうち18事業所の代表らが出席。宮崎支部の比嘉廉太支部長から、江坂設備工業株式会社と旭建設株式会社に金の認定証、吉原建設株式会社(都城市)やみやざきバイオマスリサイクル株式会社(川南町)、宮崎商工会議所(宮崎市)ら16社に銀の認定証が贈られた。
江坂設備工業株式会社の鳥山貴生専務取締役は、「我が社の健康経営~職場の健康支援は長期的視点で~」をテーマに、健康支援を含めた同社の取り組みを紹介。生産性向上の視点から、社員の意識調査で要望が多かった人事評価や賃金制度、福利厚生の改善に先ずは取り組んでいることを説明した。
また、職場全体で人材を育成する社風つくりに向けて、新入社員の教育係に先輩社員が必ず一人つくメンター・相棒制度の導入していることや、従業員の誕生日、結婚、永年勤続、国家試験合格等を皆で祝う機会を設けていること、健康診断やストレスチェック、産業医によるグループカウンセリング等を実施しているを紹介した。
鳥山専務は「健康経営は社員が選択・参画しやすい仕組みをつくり、自走に結びつけていく息の長い取り組み」であることを強調。健康を切り口として職場環境を整えると同時に、「働きやすい環境を会社が整備していくという姿勢を社員が感じ取るとき、生産性向上という果実に結びついていくのではないか」と述べた。
メンタルヘルスセミナーでは、NPO法人健康笑い塾主宰の中井宏次氏が「笑いの経営的効果~ユーモア人材は会社を変革する~」と題して講演。「ユーモアさえあれば、人生が豊かに、楽しくなる」と述べ、ユーモアが健康力やメンタルヘルスと密接に関係し、ひいては人間関係力の向上や職場の活性化にもつながるなどと話した。