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鹿児島県の災害復旧で採用 ジャイロプレス 技研

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 技研製作所(高知市)と新日鐵住金が共同開発した「ジャイロプレス工法」が、鹿児島県大隅地域振興局発注の「28災759号道路災害復旧工事」(施工者は南生建設)=写真=で採用された。機械装置を完成杭上で稼働させる「GRBシステム」による施工で急斜面、既設橋梁下という厳しい制約条件の中、仮設レス施工を実現した。

 同工法は、施工が完了した杭を反力にして杭の頭部を自走し、先端リングビット付き鋼管杭を回転切削圧入するもの。

 今回は、杭径1500mmの鋼管杭を施工した。同工事では、2016年8月に発生した大雨で山肌が崩れ、露出した橋台基礎部を保護するための鋼管杭壁を構築する。

 技研製作所の担当者は「ジャイロプレス工法の実績は年々増加している。今後は重要な社会インフラである橋梁の基礎や港湾の護岸として、支持性能に優れる大口径鋼管杭の普及・拡大を図りたい」と意気込みを語る。