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大成ロテック・塚本工務店のコスモス認定 建災防

 建設業労働災害防止協会(建災防、錢高一善会長)は11月28日、大成ロテック(東京都新宿区、西田義則社長)と塚本工務店(群馬県藤岡市、塚本定夫社長)の建設業労働安全衛生マネジメントシステム(コスモス)を新規に認定した。両社の新規認定で、コスモス認定を受けている建設事業場は123件(103社)、適用事業場は264カ所となった。

 大成ロテックは、全国38カ所に支社と事業所を置き、舗装工事や土木工事を中心に事業を展開している。

 西田社長は「今年からスタートした中期経営計画の重点項目に死亡災害の撲滅を明示しているが、会社独自の事故防止対策には限界がある。受注の大半は小規模工事で、担当する各事業所が適切なリスクアセスメントに取り組むためのシステムを必要としていた」と認証取得の動機を説明した。

 また、北関東地域で建築・土木工事を展開する塚本工務店は、群馬県初のコスモス認定企業となった。

 塚本社長は「当社でも過去に労働災害が発生している。家族との対応は本当につらく『人の命だけは帰ってこない』ことを改めて思い知った」と述懐。「従来の安全衛生管理活動を基盤とし、その上で、潜在的な危険性や有害性の洗い出しと低減策の特定、危険と健康障害の除去といったPDCAサイクルを回していきたい」と述べ、安全衛生水準向上への意欲を示した。