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物産振興拠点施設の整備を検討 都城市物産振興基本計画案

 都城市は、策定中の「都城市物産振興基本計画案」の中で、物産振興の拠点となる施設整備を目指す考えを明らかにした。日本一の肉と焼酎をはじめとした食や物産の販売、商社・公社的機能、加工体験等の機能を備え、集客力のある施設をイメージする。計画決定後に策定する基本構想で導入機能や規模、ゾーニング、運営組織等の検討を行う。

 今後の市の物産振興の方向性を定めることを目的に策定作業を進めている「都城市物産振興基本計画案」の中で、「日本一の肉と焼酎を中心とした物産振興拠点施設の整備を目指す」との考えを示した。基本計画案はホームページや情報公開コーナー、各総合支所等で公開し、平成31年1月15日まで意見を募集している。

 基本計画案では、農畜産物や食料加工品、飲料、工芸といった物産の現状と市場分析調査の結果を踏まえ、物産振興を取り巻く問題点や課題を整理。目指す将来像の実現に向けた基本目標に、▽高付加価値商品の開発推進▽連携した生産・販売の推進▽地の利と都城ブランドを活用した需要喚起とファンの確保―を掲げる。

 基本目標に基づいて実施する物産振興に向けた施策や取り組みのうち、特に優先性を持って横断的に取り組む▽人づくり▽仕組みづくり▽場所づくり―に関する施策を「重点横断プロジェクト」と位置付け、この中の場所づくりプロジェクトの中で、物産観光拠点施設の整備や施設の運営組織を検討する必要性を盛り込んだ。

 整備を目指す拠点施設のイメージは、日本一の肉と焼酎を同時に楽しむことができ、炭火焼きの実演販売など市ならではの食の提供、ソーセージ作りなどの加工体験、工芸等の体験メニューを提供し、観光客の目的地となる集客力のある施設。団体客の受け入れにも対応し、商品開発支援機能や外商機能も持たせる。

 現時点で想定する施設の導入機能は、肉と焼酎をはじめとした食のメニューや各種物産の販売、外商等の商社・公社的機能と商品開発支援、加工体験、伝統技術の伝承など。このほか、市内事業者であれば利用できる商品試作施設の整備の可能性も検討する。

 拠点施設の整備と併せて施設の運営組織を検討する必要があることから、これを含めた物産振興拠点施設の構想を描くため、都城市物産振興基本計画とは別に「物産振興拠点施設基本構想」を策定する。基本構想では、導入機能や規模の検討、ゾーニングの検討、運営組織の検討等を行う予定でいる。

基本計画案の概要版