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最大規模の降雨想定、浸水想定区域を指定 宮崎県

 宮崎県は12月6日、洪水により相当な損害が生じるおそれがある「洪水予報河川及び水位周知河川」に指定した全35河川のうち16河川について、想定し得る最大規模の降雨を対象とした洪水浸水想定区域を指定・公表した。洪水浸水想定区域図は県のホームページや県土整備部河川課、各土木事務所等の関係機関で確認できる。

 現在の洪水浸水想定区域は、過去の降雨から算出した概ね30年~100年に1回の確立で発生する洪水を計画規模とし、浸水の範囲や深さを公表しているが、近年の水災害の激甚化を踏まえ、平成27年の水防法改正で洪水浸水想定区域の指定の前提となる降雨が、従来の計画規模の降雨から想定し得る最大規模の降雨に変更された。

 これを踏まえ、県が今回公表した洪水浸水想定区域では、概ね1000年に1回の確立で発生する最大規模の降雨を対象とした浸水想定区域を各河川ごとに指定。従来の計画規模降雨で想定される浸水想定区域及び水深に加え、最大規模降雨で想定される▽洪水浸水想定区域及び水深▽浸水継続時間▽家屋倒壊等氾濫想定区域―を示した。

 洪水浸水想定区域の市町村はこれを基に、避難場所や避難経路等を記載した洪水ハザードマップを作成する。県では残る19河川についても順次、想定し得る最大規模の降雨を対象とした洪水浸水想定区域を指定・公表していく予定でいる。

 洪水浸水想定区域を指定した16河川は次のとおり。
▽五ヶ瀬川水系=三ヶ所川(五ヶ瀬町)、五ヶ瀬川(高千穂町、日之影町、延岡市)、北川(延岡市)、小川(延岡市)、祝子川(延岡市)
▽五十鈴川水系=五十鈴川(美郷町、門川町)
▽塩見川水系=塩見川(日向市)
▽耳川水系=耳川(日向市)
▽一ツ瀬川水系=一ツ瀬川(西米良村、西都市、新富町、宮崎市)、三財川(西都市、宮崎市)、三納川(西都市)
▽石崎川水系=石崎川(宮崎市)
▽大淀川水系=新別府川(宮崎市)、丸谷川(都城市)
▽広渡川水系=広渡川(日南市)、酒谷川(日南市)。