宮崎県は10月4日、条件付一般競争により「国道327号尾平工区(仮称)尾平トンネル工事(2工区)」の入札を参加7者で執行し、松本・谷口・松浦特定建設工事共同企業体が15億0169万4900円で落札した。椎葉村内に整備する尾平トンネルの終点側本体工事を施工する。予定価格は16億6844万7000円だった。
国道327号尾平工区(椎葉村)は、幅員が狭い上に線形が悪く、大型車の離合が困難な状況にあることから、安全で円滑な交通の確保や地域の孤立化解消、緊急輸送道路としての機能保持を目的として平成26年度に事業化された。整備延長は約2㎞(幅員7m)で、区間内の約9割(1.8㎞程度)をトンネルで整備する。
このうち、起点側のトンネル掘削工と本体工、坑門工1基を施工する1工区は昨年度に発注し、坂下・山﨑・河野JVで工事が進む。今回発注する2工区では、トンネルの終点側を施工する。工事概要は、トンネル掘削工723m、トンネル本体工773m、坑門工1基。工期は32年10月31日までを予定する。
入札は施工体制評価型の総合評価落札方式(簡易型)で行い、低入札価格調査制度を適用した。調査基準価格は15億0166万2538円、失格基準価格は14億1817万9950円(いずれも税抜)。その他の参加業者は、矢野・藤元・湯川JV、内山・伊達・あさひJV、志多・大淀・工藤JV、坂下・坂口・山崎JV、旭・大和・五幸JV、吉原・富岡・長谷川JV。