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11月18日は「土木の日」 県内各地でイベント②

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▲写真は各地区のイベントの模様

 11月18日は「土木の日」。道路及び河川など社会資本整備の意義と重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的として、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内に於いては、県内各地区の小学校に於いて、土木に関する出前講座や重機への試乗、測量機器を用いた実習等のふれあい体験のほか、県内建設関連団体による校内の奉仕作業が実施されている。

■日南地区/初めて接する土木に興味津々

 日南地区の土木の日イベントは15日、日南市立細田小学校で開催された。全校生徒26人を対象に、土木を学ぶ出前講座や橋づくり・測量体験等のふれあいイベントなどを行い、建設関連団体が校内の美化奉仕作業に汗を流した。
 出前講座では、日南土木事務所の担当者が、土木の由来である「築土構木」の意味を解説。地震や津波等の災害が発生した場合の避難場所や避難経路、発生直後の行動を説明し、生徒達は興味深く話しに聞き入っていた。
 ふれあい体験では、リサイクル製品に関する説明のほか、レンガを使ったアーチ橋造りや測量機器を用いた距離当てクイズ、重機の試乗体験に臨んだ。初めての体験に、生徒達は一様に興奮した様子で機械の操作方法を学んだ。
 同校の島田希孝校長は挨拶で、「地震や台風等で壊れた道路や橋が、ほんの数週間で通ることができるよう、土木の仕事の方々は日々頑張っている。イベントで土木の仕事の素晴らしさや楽しさを学んで欲しい」と話した。
▽参加団体=日南土木事務所、油津港湾事務所、日南市、日南地区建設業協会、宮崎県造園緑地協会日南支部、日南地区測量設計業協会、宮崎県産業廃棄物協会県南支部

■串間地区/初めて乗る重機に大きな歓声

 串間地区の土木の日イベントは20日、串間市立大束小学校で開催された。同校の4年生13人を対象に行われた出前講座では、土木の仕事の内容や構造物の役割、土砂災害から命を守るための方法について、宮崎県串間土木事務所の担当者が説明。いざという時に備えるよう訴えた講師の話しに、生徒達は興味深く聞き入っていた。
 出前講座の後、屋外で土木とのふれあい体験を実施。串間市建設業協会の会員企業が開いたコンクリートの打設体験や建設機械の試乗などに参加した。生徒達は、初めて間近で触れる道具や建機に興味を示し、土木の仕事の作業に肌で触れ、土木のおもしろさや大切さを学んでいた。
 このほか校内では、串間市建設業協会の主導で屋外スロープの整備ボランティアが行われ、参加した会員達が熱心に作業に汗を流した。参加した生徒の一人は「重機に初めて乗ったが、思ったよりも高くて怖かった。でも、自分の力で動かせないものを動かしたりできて楽しかった」と話していた。
▽参加団体=串間土木事務所、串間市建設業協会

■西臼杵地区/レンガでアーチ橋造りに挑戦

 西臼杵地区の土木の日イベントは16日、日之影町立日之影小学校で開催された。全校生徒34人を対象に土木とのふれあい体験を行い、参加した生徒達はイベントを通じて土木に対する理解と興味を深めた。
 挨拶で西臼杵支庁土木課の迫節夫課長は「土木の話しや体験を通じて、楽しみながら土木の仕事を分かってもらいたい。将来、私達と一緒に仕事をしてくれる人がいれば嬉しい」と話した。
 出前講座では、西臼杵支庁土木課の椎葉倫久氏が土木の役割について、三林聖氏が美しい宮崎づくりについて、宮崎県土木施工管理技士会高千穂支部の戸田茜氏が土木の仕事に就いたきっかけなどをそれぞれ説明した。
 体験学習では、機器や重機について説明を行い、バックホウを使った魚釣りや測量機器での距離当てゲーム、高所作業車への試乗体験、レンガを使ったアーチ橋造りに挑戦。初めて触れる重機や機器に興味を示し、楽しみながら土木を学んだ。
 参加した生徒は、「道路舗装の話しを聞いて勉強になった」「高所作業車の試乗は怖かったけど、皆さんは高い所でも作業していてすごいと思った」と話した。
▽参加団体=西臼杵支庁、宮崎県土木施工管理技士会高千穂支部。