延岡市が年次的に整備を進める市営住宅・一ヶ岡A団地(北一ヶ岡1丁目)に関して、進捗中の3工区に於ける整備棟数を計6棟、整備戸数の合計を104戸と計画していることが分かった。初弾となるN棟の建設工事は今年9月から着手し、来年11月の完成を見込む。計画では平成37年度頃までに整備を完了させる予定でいる。
昭和40~50年代に建設され、経年劣化が進む一ヶ岡A団地を建て替えることで、居住水準の向上を図り、良好な住環境を整備するもの。エリアを3つの工区に分けて年次的に整備を進めており、平成11年度から24年度までの間にA棟~F棟(計104戸)の1工区、G棟~M棟(計180戸)の2工区の整備が完了している。
残る3工区に関しては、老朽化した既設住宅14棟(84戸)の解体を25年度から28年度にかけて実施。3工区全体の整備に係る基本設計を27年度に、初弾となるN棟建設に係る地質調査や実施設計を29年度にそれぞれ行った。来年11月頃の完了を目途に、N棟の本体建設工事が上田・不二・西本・寺田JVらで進む。
施工中のN棟の規模はRC造5階建延べ2164m2。津波避難ビル対応施設であり、屋上及び5階通路部に約1200人が一時避難できる。整備戸数は40戸で、世帯別の内訳は▽一般向け31戸▽高齢者向け6戸▽車いす向け1戸▽ひとり親向け2戸。建設費は約7億7000万円で、財源の一部に国の補助事業を活用している。
市は来年度以降、残るO棟~S棟の整備に係る実施設計や必要となる各種調査、本体建設工事、屋外付帯工事などを年次的に進めていく考え。計画では平成37年度頃までに3工区全体の整備を完了させる予定でいる。