▲写真は挨拶する増田社長、大薗会長、大会の模様
株式会社増田工務店(増田秀文代表取締役社長)と協力業者で組織する増友会(大薗英治会長)は11月22日、高鍋町内で平成30年度の「秋季安全大会」を開催した。大会には、同社及び増友会の会員企業から多数の職員が参加。安全パトロールの結果報告や安全講話、安全宣言等を通じ、無事故・無災害の達成を固く誓った。
挨拶で増田社長は、「自然災害はいつ起こるかわからないものが多いが、慣れや慢心が要因となる現場での災害は防げないものではない」と指摘。「各自が安全に対する意識を高く持ち、安全が最優先であると再認識してほしい」と述べ、年末年始の繁忙期を迎えるにあたり「気を引き締め直して安全第一で頑張っていこう」と呼び掛けた。
増友会の大薗会長は、夏季安全大会の開催から同日まで、休業4日以上の労働災害ゼロを達成できたことを報告し、安全に対する取り組みに感謝の意を示した。一方で、建設業の永遠のテーマである「安全」と「ゼロ災害」は決して外すことのできない課題であり、労働災害ゼロの継続に向けて、安全第一で作業にあたるよう求めた。
安全表彰では、協力会社表彰を受賞した▽高山裕二氏(加治佐工業)▽中村慎吾氏(宮﨑ユニット工業)▽曾我部均氏(中村設備工業)▽福壽厚氏(緒方塗装)▽丸山秀洋氏(KTロード)―の5人、社員表彰を受賞した▽中武伸行氏(建築課)▽中西俊貴氏(前同)▽那須重人氏(前同)▽黒木大祐氏(土木課)▽村上義和氏(前同)―の5人に表彰状が贈られた。
続いて、当日早朝から行われた安全パトロールの結果を、協力業者代表の阿部弘毅氏(小野建)と社員代表の野中克美建築課工事長が報告。各現場に於ける安全衛生活動への取り組みや留意点などを指摘した。安全講話では、増田工務店と増友会の安全顧問を務める山﨑征雄氏が「フルハーネス型安全帯」をテーマに講演した。
品質安全管理部の藤田弘徳主任は、県内建設業に於ける労働災害発生状況や同社に於ける過去の事例等を解説し、事故に繋がる不安全行動の要因となるヒューマンエラーについて説明。「ヒューマンエラーが発生した場合でも労働災害につながらない対策と、発生を抑制する対策の二段構えの対策が有効」などと呼び掛けた。
安全宣言では、建築部の白木健大氏が「労働災害ゼロを目標に、妥協せずあきらめない安全活動を確実に行い、現場に携わる関係者全員が一致団結し、労働災害の根絶を目指していく」と力強く宣言。白木氏の発声に合わせて、参加者全員で「ゼロ災でいこう、ヨシ!」とコールを行い、平成30年度の秋季安全大会を終了した。
大会ではこのほか、寺院の住職であり医師でもある栗田正弘氏が「医者と僧侶、二足のわらじ~いのちを見つめて~」と題して講演。両職に就くことになった経緯や、仏教と医学の関係性等について説明したほか、自らが担当した患者の症例などを紹介し、人生の最期を迎える方々の言葉とともに「いのち」の大切さについて語った。