▲写真は作業の模様、姿を現したオブジェ
一般社団法人宮崎県建築士会宮崎支部の青年部と女性部は、11月3日に宮崎市青島で開いた「第27回建築セミナー」のワークショップでコンクリートを打設していたオブジェの脱枠作業を23日に現地で行った。参加した部員やその家族が次々と型枠を外し、「月」をモチーフとした球状のオブジェが青島の地に姿を現した。
直径1.3m、総重量約1.2㌧のオブジェは、建築セミナーのワークショップの一環として、基調講演の講師を務めた建築家・岡啓輔氏の協力を得て作成したもの。中央を空洞にした球体を囲むようにして、木製の型枠を階段状に配置。その隙間にコンクリートを流し込み、上部を円形に成形した上で現地で養生していた。
天候にも恵まれた絶好の「脱枠日和り」の中、作業では福添勝郎支部長と青年部の代表が型枠を固定していた最初のビスを取り外した。参加した青年部員及び女性部員は、オブジェに傷を付けないよう、協力しながら固定された型枠を次々と外し、徐々に姿を現したオブジェの出来映えに、参加した部員からどよめきや歓声が上がった。
一部、打設が上手くいかなかった箇所もあったが、青年部の橋田将幸部長は「これも味として良い方向に持って行きたい」と話し、完成したオブジェを「地域のイベントやまちづくり活動などに役立ててもらえれば」と期待を込めた。オブジェは12月1日の搬出まで、現地で鑑賞することができる。