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青木建築設計とアイセックが落札 総合運動公園津波避難施設

 宮崎県営繕課は11月20日、指名競争で「総合運動公園津波避難施設整備工事基本・実施設計業務委託Ⅰ」及び「同Ⅱ」の入札を執行し、業務委託Ⅰは青木建築設計事務所が880万円、業務委託Ⅱはアイセックが960万円で落札した。敷地内に整備する避難デッキの設計業務を委託する。期間は平成31年3月25日まで。

 全体計画は、サンマリンスタジアムを中心とするエリアに避難デッキ2基や連絡橋、陸上競技場やひむかスタジアムを含むエリアに盛土構造の避難高台、テニスコートや運動広場を含むエリアにRC造の避難デッキを2箇所に分散して整備するもの。県では、これらの施設整備に係る概算事業費の合計を約42億円~62億円と試算する。

 このうち「業務委託Ⅰ」では、サンマリンスタジアム周辺に整備する避難デッキ新築に係る設計業務を委託する。内外野観客スタンドと避難デッキを一体的に利用するものであり、各施設の接続や避難デッキ全体のアクセス・設備を含めた設計を行う。避難デッキは雨天時の屋根付きイベントスペース等としても活用する見通し。

 設置予定位置は、スタジアム1塁側内外野スタンド連絡部、同3塁側内外野スタンド連絡部の2箇所を想定。計画規模はRC造または鉄S造2階建、延床面積は各840m2程度。収容人数は合わせて2900人以上とし、収容施設の床高は地表面から8m以上を確保する。建設工事費は約13億円を見込み、31年度に工事を行う予定でいる。

 また「業務委託Ⅱ」では、テニスコート・運動広場周辺に2箇所に分散して整備する避難デッキの新築にあたり、津波避難施設全体のアクセス・設備を含めた設計を行う。避難者が概ね24時間滞在することを想定し、津波避難施設に必要な付帯施設(仮設トイレを兼ねた防災四阿、備蓄品保管場所を兼ねたベンチ)の設置も検討する。

 設置予定位置は、テニスコート南側植樹帯、運動広場西側植樹帯の2箇所を想定。計画規模はRC造または鉄S造2階建延べ720m2程度、同960m2程度。収容人数は合わせて3300人以上とし、収容施設の床高は地表面から8m以上を確保する。建設工事費は約13億円を見込み、31年度に工事を行う予定でいる。