日向市は災害応急対策の強化を図るため、11月20日に大和ハウスグループの大和リース株式会社(大阪市)と「避難所用簡易間仕切りシステム等の供給に関する協定」を締結した。同様の協定締結は九州では初めて。全国でも4例目となる。
避難所用簡易間仕切りシステムは、建築家の坂茂氏が代表理事を務めるNPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークが考案したもの。筒状の紙で造られた枠組みの周囲を布で覆い、必要に応じて間口をカーテンのように開閉できる。
工具を使わずに簡単に組み立てることができるのが特徴。簡易間仕切りシステムは、東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨の避難所でも活用され、避難所での生活を余儀なくされた被災者のプライバシーを確保し、生活環境が向上した。
両者が締結した協定では、災害時に市の要請受けて、大和リース所有の倉庫に保管している資材を運搬し、簡易間仕切りを供給する。避難所運営を迅速かつ円滑に行うため、防災訓練等で簡易間仕切りの組み立て展示を行う考えでいる。