▲写真は挨拶する橋本部長、出前講座の模
西都地区建設業協会青年部(橋本吉朗部長)が主催する出前講座が、11月16日に西都市立都於郡中学校で行われた。宮崎県西都土木事務所が協力して土木に関する基調講話を実施。青年部が作成したオリジナルDVDを放映したほか、全員参加のクイズ大会も行われ、全校生徒約80人が楽しみながら土木を学んだ。
全国的な少子高齢化に伴う労働力不足を背景に、建設業界では将来の担い手確保・育成や技術の伝承が喫緊の課題となっている。課題の解消に向けて、西都地区建設業協会青年部では、建設業のやりがいや魅力を若者に広く発信し、建設業を正しく理解してもらおうと、学生を対象とした出前講座を開講している。
基調講話を行った西都土木事務所の栢木伸幸氏は、道路や河川、砂防などを例に土木の仕事を説明した上で、ドローンやICT建機などの最新技術を導入し、効率的に工事を行う取り組みが進められていることを紹介。建設業が地図やかたちに残るものを造り、地域の役に立てる仕事であることを強調した。
その後、青年部が作成したDVDを全員で鑑賞。作業員として働く二人のオタク「だいじろう」と「けいし」が、現場監督を目指して奮闘していく様を追いながら、現場で行っている作業の内容や河川工事の必要性などをユーモアを交えて解説。多くの女性技術者が土木の現場で活躍していることも紹介した。
4択のクイズ大会では、「この建機の名前は」「日本で初めてアスファルトが登場したのはいつ」「国道は何号線まである」といった設問に生徒が回答し、正解発表後に詳細を解説。途中、テレビで人気の「ひょっこり」する人に扮した青年部員が登場し、正答や誤答に誘導するなどして、会場を大いに盛り上げた。
青年部の橋本部長は、同校の生徒を対象に事前に行った建設業に対する意識調査で、建設業にネガティブなイメージを持つ生徒が多く、建設業への入職を希望する回答がゼロだったことを踏まえ、「今回のイベントを通じて建設業に対するイメージが変わり、少しでも興味を持ってもらえれば」と話した。