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宮崎のものづくりを広く発信 みやざきテクノフェア開催

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▲写真は会場、建設技術フェア、産廃協会のブースの模様

 県内外の優れた技術や製品、学術研究機関の技術情報等を展示・紹介する県内工業の祭典「みやざきテクノフェア」(一般社団法人宮崎県工業会主催)が、11月16日と17日に宮崎市佐土原町の宮崎県工業技術センターで開かれた。民間企業や団体、教育機関等がブースを出展し、来場者に最新の技術や製品をPRした。

 みやざきテクノフェアは、本県産業の活性化や技術の高度化を促進して工業の振興を図るとともに、県産技術及び製品の利用促進、受発注拡大の促進、工業に対する意識醸成の場として開催されているもの。宮崎県工場技術センター及び食品開発センターの設立20周年を記念し、宮崎県工場技術センターで開催された。

 会場には45の企業や団体等が技術や製品を紹介するブースを出展。宮崎市の株式会社共立電照は、同社のLED照明や製品の紹介パネル、災害に備える防災照明を展示したほか、LEDを使ったミニチュアクリスマスツリーの製作体験コーナーを開き、大人から子どもまでオリジナルツリーの製作に取り組んだ。

 九州電力株式会社は、IoTを活用したシステムや電気設備の加熱箇所を見える化する機器を展示。一般社団法人九州電気保安協会宮崎支部は、電気の安全に関する啓発や法人を対象とした省エネの取り組みを紹介した。公益財団法人宮崎県産業振興機構は、中小企業に対する支援や各種助成制度を紹介した。

 同時開催された工業教育フェアでは、県内の工業高校等の生徒が日頃の学習の成果を発表し、電源コードや椅子を製作する体験コーナーを設けた。イベントではこのほか、工業技術センター及び食品開発センターの諸室も公開。最新機器を使ったものづくりイベントや食品のおいしさを数値化するイベントを催した。

■建設技術フェアと産廃フェアも同時開催

 両日には、一般社団法人宮崎県建設業協会の「建設技術フェア」と、一般社団法人宮崎県産業廃棄物協会の「みやざきの産廃ビフォーアフター」も同時開催された。宮崎県建設業協会は、建設機械の試乗体験やパネル展示を通じて建設業の魅力をPR。宮崎県産業廃棄物協会はリサイクルの重要性などを訴えた。

 みやざきの産廃ビフォーアフターでは、廃棄物等の発生抑制や資源の循環的な利用促進、リサイクル産業の育成と振興を図り、循環型社会の形成に資することを目的とした「みやざきリサイクル製品認定制度」を紹介。会員企業の認定製品を展示するなどして、各企業の担当者が来場者への説明にあたった。

 建設技術フェアでは、来場した子ども達が建設機械を使った魚釣りゲームに挑戦。空高く上昇する高所作業車に試乗したほか、レンガと砂を使ったアーチ橋づくりを体験した。パネル展示では、口蹄疫発生に伴う防疫対策や災害廃棄物の撤去作業、清掃美化をはじめとする地域貢献活動の模様を紹介した。

 宮崎県建設業協会青年部連合会の児玉昌也部会長は、「イベントを通じて多くの人達に建設業のことを知ってもらいたい。建機の試乗やアーチ橋造りなど自ら体験してもらうことで、子ども達が建設業に興味を持つきっかけになれば」と話した。