旭化成株式会社(東京都千代田区、小堀秀毅社長)は11月12日、同社が西臼杵郡に保有する五ヶ瀬川発電所(大正14年竣工、最大出力1万3500㌔㍗)の大規模改修工事を実施すると発表した。設備更新後の最大出力は現状から1000㌔㍗増の1万4500㌔㍗を見込む。平成31年10月に着工し、33年10月の稼働を予定する。
同社は五ヶ瀬川水系に9箇所(最大出力合計5万6840㌔㍗)の水力発電所を所有し、延岡地区の工場群等に電力を供給しているが、それぞれの設備は竣工後70年以上が経過している。水力発電所の設備信頼性を強化し、長期にわたり安定したクリーンエネルギーを供給するため、五ヶ瀬川発電所の大規模改修工事を決定した。
五ヶ瀬川発電所の形式は流れ込み式で、最大使用水量は29.7m3/s。大規模改修工事の実施により、発電機を高効率化することで、現状比で約1.1万㌧/年のCO2排出量削減を実現する。同社では、今回の五ヶ瀬川発電所の大規模改修を皮切りに、その他の既設水力発電所の改修も検討していく。