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都市計画マスタープラン見直しで素案 国富町

 国富町は、「市町村の都市計画に関する基本的な方針」として、長期的な視点でまちの将来像を実現するための方針を総合的かつ一体的に定める「国富町都市計画マスタープラン」(平成28年7月改訂)に関して、内容の一部見直しに伴う素案をまとめた。現行計画と素案の比較表をホームページで公開し、12月11日まで意見を募集する。

 今回の見直しは、太田原・宮王丸地区の工業専用地域周辺を新たに工業・流通ゾーンに位置付けるもの。市街化調整区域のうち、市街化区域に隣接する区域やスマートIC周辺、大規模既存指定集落区域及びその周辺を、市街化区域への編入や地区計画決定による良好な居住環境の整備を検討し、土地の有効利用を図る区域に追加する。

 素案ではこのほか、全国的な少子高齢化や人口減少に伴い、今後、空き家や空地、低・未利用地が増加していくことを想定し、これらが混在する区域については、都市機能の誘導や土地の高度利用、良質な都市空間の形成に向けて、開発行為や地区計画などを活用しながら居住環境の改善・再生に努めることを盛り込んだ。

 国富町では今回の見直しにあわせて、都市計画の提案に係る地区計画の規模を現行基準の0.5㌶以上から0.2㌶以上に緩和する条例の制定に向けた検討も進めている。