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週休2日工事の補正、38団体が導入 国交省調査

 週休2日工事の予定価格の積算で、共通仮設費と現場管理費に補正を導入している都道府県が38団体に上ることが、国土交通省が10月に行ったアンケート調査で分かった。このうち26団体は、直轄工事で2018年度から試行している労務費と機械経費(賃料)の補正も導入している。直轄工事では、共通仮設費と現場管理費の補正係数を18年度にそれぞれ引き上げており、引き上げ後の補正係数を採用している都道府県も29団体あった。

 直轄工事では、週休2日制に伴う経費の増加を補填(ほてん)するため、17年度から共通仮設費と現場管理費に補正係数を導入。18年度には、共通仮設費と現場管理費の補正を上乗せするとともに、労務費と機械経費(賃料)にも補正を導入した。

 国交省の調査に対し、週休2日工事を実施していると答えた都道府県は41団体あり、「実施検討」と回答した都道府県も5団体あった。19年度は45団体が「実施予定」、2団体が「実施検討」と回答している。

 補正係数の導入状況を見ると、週休2日工事を実施している都道府県のうち、共通仮設費と現場管理費の補正は38団体が導入、3団体が導入予定と回答した。補正係数の数値は、18年度の直轄工事の試行値(共通仮設費1.04、現場管理費1.05)を29団体、17年度試行値(共通仮設費1.02、現場管理費1.04)を9団体が採用している。

 週休2日工事の実施状況に合わせ、都道府県の工期設定の現状についても調査した(複数回答可)。調査結果によると、「発注金額・数量から試算」と回答した都道府県が最多の25団体だったが、「これまでの経験に基づき設定」(14団体)、「供用時期や予算上の制約」(9団体)と答える都道府県もあった。

 直轄工事で導入している「工期算定システム」を活用する都道府県は8団体、工種や工事ごとに標準工期を設定している都道府県も11団体あった。