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安全・安心で快適な職場づくりを推進 宮崎県産業安全衛生大会

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▲写真は挨拶する塩月会長、表彰式・大会の模様

 宮崎県労働災害防止団体等連絡協議会が主催する平成30年度の「宮崎県産業安全衛生大会」が、11月8日に宮崎市佐土原町の総合文化センターで行われた。大会には県内関係団体や事業所の代表及び職員ら約400人が参加。安全・安心で快適な職場づくりの構築に向けて、安全衛生活動の更なる推進と安全意識の高揚を図った。

 事業者及び労働者が一体となって、労働災害防止の重要性を深く認識し、職場での着実な安全衛生活動の実行を図ることを目的に開催されているもの。宮崎労働基準協会や建設業労働災害防止協会宮崎県支部、建設荷役車両安全技術協会宮崎県支部など6団体で構成する協議会が主催し、宮崎労働局や宮崎県らが後援した。

 主催者挨拶で宮崎労働基準協会の塩月光夫会長は、「企業を取り巻く環境は依然として厳しいが、安全と健康の確保は全てに優先する課題であり、総力を挙げて努力を続けていくことが重要だ」と指摘。「大会を契機に、職場の安全衛生の重要性を再認識し、安全・安心で快適な職場づくりを目指して尽力して欲しい」と呼び掛けた。

 表彰式では、安全衛生優良事業場に選ばれた▽株式会社ジャムコ(宮崎市)▽株式会社科学飼料研究所(日向市)▽九州北清株式会社(小林市)▽宮崎マルマン株式会社(日南市)▽株式会社坂口組(宮崎市)▽株式会社内山建設(日向市)▽合名会社徳永商店(宮崎市)▽株式会社ニヤクコーポレーション(宮崎市)▽株式会社八紘(宮崎市)―に表彰状が贈られた。

 受賞者を代表して、九州北清の前野慶太専務取締役が「本日の受賞は身に余る光栄。働きがいのある安全・安心な職場をつくりあげていく」と謝辞を述べ、「今回の受賞を励みに、人命尊重の理念の下、更に精進を重ねていく」と決意を語った。

 来賓挨拶では、宮崎労働局の吉田研一局長と宮崎県商工観光労働部の井出義哉部長が登壇。吉田局長は、今年度が宮崎労働局第13次労働災害防止推進計画の初年度にあたることから、全体目標に掲げる死亡・死傷者数の減少目標の達成や働き方改革への取り組みに対して、参加者に理解と協力を求めた。

 県内の労働災害発生状況を説明した宮崎労働局労働基準部健康安全課の中村朝樹課長は、平成29年度に於ける休業4日以上の労働災害発生件数などを紹介。死亡災害の発生原因を説明した上で、基本的な安全管理及び安全作業の徹底を促したほか、「作業を行う前に安全かどうかを立ち止まって考えて欲しい」と訴えた。

 大会宣言では、陸上貨物運送事業労働災害防止協会宮崎県支部の元明吉美支部長が「経営トップのリーダーシップのもと、参加者1人ひとりが原点に立ち返り、人命尊重の基本理念を再確認し、労働災害の大幅な減少と働く人の健康確保・増進を図り、快適な職場作りに向けて全力を尽くすことを誓う」と力強く宣言した。

 大会ではこのほか、宮崎県キャリア教育支援センターの水永正憲氏が「人を育てる次世代を担う人財育成」と題して講演。現代の若者の実像やモチベーション向上のポイント、次世代を担う子ども達に伝えるべきことを説明し、同氏がセンター長を務める日向市キャリア教育支援センターの取り組みなどを紹介した。