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指名型プロポで事業者を選定 西郷地区一貫校基本設計

 美郷町は、西郷地区の▽田代幼稚園▽田代小学校▽西郷中学校―の3校を対象とした一貫校の整備に着手するにあたり、指名型プロポーザル方式で基本設計の委託業者を選定する。既に指名通知を行った事業所に対して、10月5日までに参加表明書を、10月19日までに技術提案書を提出するよう求めている。

 少子高齢化に伴う児童生徒数の減少への対応や一貫性を持った教育の実践などを目的として、これまでに南郷地区及び北郷地区に公立の幼小中一貫校を開校。低学年から高学年までの子ども達がふれあえる場が提供できる、小中学校教員の乗り入れ授業が実施できるといった知見を踏まえ、西郷地区に同様の一貫校を整備する。

 対象施設と現在の児童生徒数は、田代幼稚園(27人)、田代小学校(74人)、西郷中学校(35人)。開設場所に関しては今後も協議を進めるが、現時点では西郷中学校(西郷田代471番地1)の敷地内を計画する。

 庁内でまとめた構想や既存施設の状況を踏まえ、新たに必要となる施設や設備等を検討し、施設整備に係る基本設計を行うため、町は「美郷町西郷地区義務教育学校建設基本設計委託業務」の受託候補者を指名型プロポーザル方式で選定する。指名通知を行った事業所に対して、10月5日までに参加表明書を提出するよう指示していた。

 技術提案書の提出期限は10月19日を予定。選定委員の日程調整を行った上で、可能であれば10月中にプレゼンテーション及びヒアリングを行う考えでいる。業務の委託期間は契約締結日から平成31年2月下旬までを予定。美郷町の9月補正予算には一貫校整備に係る基本設計委託料として1560万円が盛り込まれている。

 施設整備に係る実施設計は来年度以降に行う見通し。町では、年次的かつ着実に開校に向けた施設整備やソフト面の準備等を進めていく考えでいるが、本体建設工事や一貫校の開校時期は現時点で明らかにしていない。