九州の建設技術における産学官の連携を目的に、10月9日と10日の2日間、福岡国際会議場で「九州建設技術フォーラム2018」が開催される。「これからのインフラメンテナンス」をテーマに、基調講演や技術プレゼン、ブース展示等を行うほか、i-Constructionに関する相談対応も行う。
フォーラムは今年で15回目。建設技術の開発や普及促進に向けて、産学官(企業・大学・行政)のそれぞれが新技術の開発及び活用の最新情報等に関する取り組みを発信する。技術情報の展示、プレゼンテーションなどの形をとりながら参加者が連携を深め、九州に於ける更なる建設技術の発展を目指す。
9日には、インフラメンテナンス国民会議の副会長で、国立大学法人政策研究大学院大学教授の家田仁氏が「インフラメンテナンスの基本的課題とこれから」と題して講演。両日を通じて、新技術に関するプレゼンテーション(計42課題)や技術情報の展示(計113ブース)、ポスターセッション、自治体パネル展示等を行う。
会場では、新技術及びi-Constructionに関する相談を随時受け付けるほか、学生を対象に建設関連団体が建設業の魅力や業務内容を紹介するリクルーティングプレゼンテーションを昨年に続き開催する。
入場無料。開催時間は、9日が13時から17時まで、10日が10時から16時30分まで。フォーラムは、土木学会や全国土木施工管理技士会連合会、建設コンサルタンツ協会のCPDプログラム認定を受けている。最新情報は専用ウェブサイトhttp://www.cag-forum.com/で確認できる。
■建設リサイクル技術発表会・展示会を同時開催
建設リサイクルの更なる普及と促進に向けて、建設副産物リサイクル広報推進会議と各地方の建設副産物対策連絡協議会が主催する「建設リサイクル技術発表会・技術展示会」が、九州建設技術フォーラム2018と同時開催される。
工事発注者や建設工事施工者等の関係者対する意識啓発と建設リサイクルの推進に有用な技術情報等の周知・伝達、技術開発の促進、一般社会に向けた建設リサイクル活動のPRなどを目的に、毎年、全国各地区で開催しているもの。
10日の技術発表会では、福岡大学工学部の佐藤研一教授が九州における災害廃棄物処理の現状と今後の対応について特別講演を行うほか、建設リサイクルの現状に関する基調講演、企業による技術発表を行う。聴講は無料だが事前に申し込みが必要。
10月9日~10日の技術展示会では、福岡国際会議場の多目的ホールやロビーに25者が29技術を展示する。入場は無料で、事前の申し込みも不要。10日に開く技術発表会の中で、優秀な技術展示を表彰する予定でいる。
技術発表会は、土木学会技術推進機構のCPD、全国土木施工管理技士会連合会のCPDSのプログラム認定を受けている。聴講の申し込みは、建設副産物リサイクル広報推進会議ホームページhttp://www.suishinkaigi.jp/diffuse/presentation.html。