建設現場における週休２日の確保に向けた課題を把握するとともに、就労環境改善に向けた意識の醸成を図るため、宮崎県農政水産部と環境森林部は、各部が発注する建設工事の一部を対象に「週休２日工事」の試行を１０月から開始する。
試行実施要領では、「週休２日」を「４週６休以上の休日を確保すること」と定義。休日(現場閉所日)には現場での作業等を一切行わないこととする。
入札公告及び特記仕様書に試行対象案件であることを記載するが、災害復旧や緊急施行、営繕、特定ＪＶ工事、工期的に支障がある工事等は対象外とする。試行方式は、工事着手前に受注者と発注者が協議した上で取り組む受注者希望方式とする。
週休２日による技能労働者の賃金低下を抑制するため、県土整備部と同様、現場閉所の日数に応じて労務費に補正係数を導入。建機のレンタル期間を考慮して機械経費(賃料)も補正するほか、共通仮設費率及び現場管理費率も補正率を引き上げる。