国土交通省は、高速道路のサービスエリア(SA)や道の駅を活用した子育て応援の取り組みについて今後の方針をまとめた。24時間利用可能なベビーコーナーや、妊婦向け屋根付き優先駐車スペースなどを「基本的な機能」と位置付け、全国の高速道路のSA220カ所と、国が設置した道の駅269カ所で整備していく。おおむね3年以内の整備完了を目指す。
対応が可能な箇所については、18年度から必要な機能の確保を進める。
SAでは、ベビーコーナーは9月時点で73%が備えており、18年度中に76%にまで引き上げる。妊婦向け駐車スペースは既に95%で設置しており、年度内に100%とする見通しだ。
国が整備した道の駅では当面、ベビーコーナーの整備率を10%から13%、妊婦向け駐車スペースを9%から42%に引き上げる。
今後新たに整備するSAや道の駅については、ベビーコーナーなどの基本機能を標準的に備えるようにする。高速道路のパーキングエリアや、地方公共団体が整備した道の駅についても、ニーズの高い場所から子育て支援の機能確保を求めていく。
また、子供用トイレやキッズスペースなど、先進事例への対応も進める。