▲写真は挨拶する神山所長、会場の模様
国土交通省宮崎河川国道事務所(神山泰所長)は10月25日、労働災害防止を目的とした平成30年度の「建設工事安全対策連絡会」を宮崎市内で開催した。連絡会には、管内の発注者及び受注者ら約200人が参加。安全研修や安全宣言等を通じて、安全意識の更なる高揚を図った。
公共工事の発注に伴い管内での工事施工が最盛期を迎える中、施工業者や作業員の安全な施工を確保すると共に、労働災害の撲滅を図るため、平成6年度に設置した安全対策連絡会の活動の一環として毎年開催しているもの。
冒頭、挨拶に立った神山所長は「元請けだけではなく、下請けを含む工事に関わる全員が協力し、安全対策に取り組む事が重要」と連絡会の意義を強調。「本日の研修で学んだ事を、各社が持ち帰り実践し、安全に関して再度見直し『事故なく工事をやり遂げる』という強い信念をもっていただきたい」と呼び掛けた。
連絡会では、宮崎県警察本部交通企画課の佐土原寛氏が県内の交通事故情勢等について説明。宮崎労働局健康安全課の川原正和氏は、「建設業の労働災害の現状」と題して、県内の労働災害発生状況や災害事例について説明したほか、墜落制止用器具や働き方改革等について解説した。
続いて、平成30年度国土交通行政功労表彰の事務所長表彰を受賞した丸宮建設の大神和成氏が、安全施工事例として現場で取り組んだ安全管理や災害対策などを発表したのち、NTTフィールドテクノ九州支店宮崎営業所の森祐之氏が、「通信ケーブル事故防止のお願い」と題して講演した。
このほか、宮崎河川国道事務所品質管理室の野田信幸氏が工事の施工に関わる安全管理について、事故発生状況や地下埋設物切断事故事例と原因等について解説したのち、富岡建設の福岡憲治氏が力強く安全宣言を読み上げ、平成30年度の安全対策連絡会を滞りなく終了した。