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勤労の大切さやマナーなど生徒が学ぶ 宮崎工高が就業体験

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 宮崎県立宮崎工業高等学校のインターンシップ(就業体験)が、10月16日から19日にかけて宮崎市内を中心とした事業所で行われた。建築科や電気科、機械科など各科に通う2年生が、自身の専攻に関連する事業所や現場等を訪問。担当者の指導の下で、具体的な仕事の内容や勤労の大切さ、職業人としてのマナーなどを学んだ。

 就業体験は、産業現場で実践的な知識や技術に触れ、専門教科に対する興味や関心を深めるとともに、生徒の主体的な職業意識を醸成することを目的に実施しているもの。建築科の生徒を対象とした就業体験は、一般社団法人宮崎県建築協会や一般社団法人宮崎県建築士会が協力し、宮崎市内を中心とした現場や事務所で行われた。

 松本建設株式会社が施工する「(仮称)西都市新県立高等学校商業棟他建設主体工事」の現場では、就業体験を行った生徒4人に平面図や立面図を見せながら、新設する建物の概要を説明。作業がスムーズに進むよう全体の工程を管理することや、現場の安全衛生対策を徹底することが、施工管理の仕事であることを説明した。

 このほか、施工中の基礎部分やコンクリート打設の模様を見学し、測量実習にも取り組んだ。建設会社で施工管理の仕事に就くことを目指している西田幸希さんは「施工管理だけでなく様々なことを学んで将来に活かしたい」と話し、生徒達を指導した作業所長の繁本剛氏は「就業体験を通じて建設業の魅力を感じて欲しい」と話した。

 一方、宮崎市の岡﨑設計では、岡﨑誠二代表の指導のもと、山本幸輝さんが自身の理想とする家をテーマに描いた手書き図面を基に、CADを使って図面の作成に取り組んだ。就業体験の期間中、建築模型の作成や建設中の現場を見学するなど建築設計業務に於ける様々な仕事を体験した。

 「建築や設計の仕事に深い興味を持つ機会になった。これからの学校生活で建築について学ぶ中で、この経験を活かしていきたい」と話す山本さん。岡﨑代表は「就業体験で多くのことを経験し、視野を広げる機会にしてほしい。そして、建物を造る仕事の喜びを知ってもらいたい」と思いを語った。