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11月11日に一部区間が開通 高千穂日之影道路

 九州中央自動車道高千穂日之影道路の整備を進める国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所は、整備区間内の雲海橋交差点~日之影深角IC間(延長2.8㎞)を11月11日15時に開通すると発表した。開通に先立ち、同日10時から日之影深角ICで開通式典を行い、くす玉開披やテープカット等で開通を祝う。

 九州中央自動車道の一部を形成する国道218号高千穂日之影道路は、線形不良箇所の解消や防災対策、交通事故の低減等を目的として、国土交通省が権限代行で整備を進めている路線。高千穂町三田井を起点、日之影町七折を終点とする延長5.1㎞の2車線の自動車専用道路で、全体事業費は約206億円を見込む。

 このうち今回開通するのは、起点側の雲海橋交差点から日之影深角ICまでの2.8㎞の区間。開通区間の約8割を大平山トンネル(2306m)が占める。残る終点側の2.3㎞では新平底トンネル(1665m)などの工事が進捗中であり、開通時期に関しては完成に向けた円滑な事業実施環境が整った段階で確定させる。

 今回の開通により、高千穂町から延岡市までの所要時間は、北方延岡道路の開通前と比較して約28分短縮される。東九州自動車道の開通に伴い、観光客数の増加をはじめとする観光活性化の効果が既に発現しているが、高千穂日之影道路の開通で更にその効果が高まることが予測されるほか、地域医療の向上にも期待がかかる。