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インフラフォトコンテスト、優秀作品を表彰 推進機構

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▲写真は表彰式、講演会の模様

 宮崎県と公益財団法人宮崎県建設技術推進機構が共催する美しい宮崎づくり講演会~技術で創る「美しい宮崎」~が1月25日に宮崎市内で開かれた。宮崎県建設技術推進機構が主催した「ディスカバー宮崎インフラフォトコンテスト」で最優秀賞及び優秀賞に選ばれた作品6点の撮影者に表彰状と賞金が贈られた。

 コンテストは、県内で施工中または既に竣工した構築物及び建築物等の美しい景観や魅力を捉えた「物の部」と、工事現場で生き生きとした姿、人間味あふれる姿、真剣な姿で働く人々を捉えた「人の部」の2部門で実施。応募のあった217点の作品の中から、最優秀賞2点、優秀賞4点、入選20点を決定した。

 物の部の最優秀賞に選ばれた甲斐惣太さんの作品「行ってきます」は、地下深くまで続くトンネルと螺旋状に伸びる階段を捉えたもの。審査委員長を務めた中島雅隆氏は、鉄製のトンネル内部と螺旋階段は一見、無機質に見え、作品から与えられる情報は少ないが、それ故に「どこまで続くのかといった想像を掻き立てられる」と講評した。

 人の部の最優秀賞に選ばれた迫田次郎さんの作品「仲間」は、ヘルメット姿の大男二人がサングラスをかけて肩を組み、白い歯をこぼしている。中島氏は「コミカルでどこか微笑ましい」と評する一方、「二人の腕はがっちりとしており、現場で働く人々の屈強さが伝わってくる」と述べ、彼らになら安心して仕事を任せられると評価した。

 このほか、物の部の優秀賞には池谷満広さんの「屋敷鉄橋」と椎八重裕司さんの「人と大地の架け橋」、人の部の優秀賞には大野紘一郎さんの「蜘蛛の如く蛙の如く」と奈須健時さんの「真夜中の格闘」が選ばれ、最優秀賞及び優秀賞を受賞した6人に対し、宮崎県建設技術推進機構の大田原宣治理事長から表彰状と賞金が贈られた。

■美しい宮崎づくり推進へ講演会

 表彰式後に行われた講演会では、コミュニティ・カラリストで宮崎県景観まちづくりアドバイザーを務めるイゴス環境・色彩研究所の山口ひろ子所長が「美しい景観色彩創造のために」と題して講演。「色」を技術の側面で考えた場合に、一つの色を決定するプロセスが如何に重要かを訴えたほか、色の基本的な見方のあり方などを解説した。

 大田原理事長は、全国に先駆けて沿道修景美化条例を制定し、昨年には美しい宮崎づくりに関する施策を総合的・計画的に推進するための推進条例を制定するなど、本県の先進的な景観形成に向けた取り組みを紹介し、今回の講演会が「県民が美しい宮崎づくりに関心を持ち、自身が取り組むきっかけになれば」と期待を寄せた。