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入賞者の努力と栄誉を称える 宮崎県溶接技術競技会表彰式

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▲写真は碕山理事長、表彰式の模様

 宮崎県と一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)が主催する平成29年度第62回「宮崎県溶接技術競技会」の表彰式が、1月17日に宮崎県工業技術センターで執り行われた。表彰式には多数の関係者や来賓が出席し、優秀な成績を収めた個人12人、団体の部で4連覇を果たした延岡地区の努力と栄誉を称えた。

 競技会は、各種産業に於いて基幹技術となる溶接技術の発展、溶接技能者の資質及び技能の向上を目的に開催しているもの。昨年11月に行われた県大会には、地区大会を勝ち上がってきた40人の選手のほか、特別枠として県立産業技術専門校の生徒4人が初めて参加した。審査会で選手達の作品を厳正に審査し、入賞者を決定した。

 表彰式で宮崎県工業技術センターの野間純利所長は、九州大会に出場する受賞者の健闘を祈念し、産業技術専門校の生徒に「宮崎の若い力として頑張って欲しい」とエールを送った。各種産業でAI化・ロボット化の普及が進む中、人が行う溶接に高度な技術が求められることを踏まえ、更なる技術の研鑽に努めてもらうよう呼び掛けた。

 審査講評を行った宮崎県溶接協会の碕山理事長は入賞者の成績を分析し、X線透過試験や曲げ試験では得点に差がつかず、外観試験が大きなポイントとなったことを説明。レベルの高い大会であったことを報告し、「県内溶接技術のトップとして、また、地域や企業のリーダーとして、本県溶接技術の向上に力を注いで欲しい」と訴えた。

 初めて参加した産業技術専門校の生徒に対しては、「地元技術者の指導を受け、いずれも素晴らしい成績を収めた。就職先で自信を持って仕事に挑戦して欲しい」と述べた。このほか、昨年の九州大会で県勢が3部門を制覇したことを踏まえ、研修会等を通じて関係者間の交流を図り、チーム宮崎一丸で臨んでいく考えを示した。

 表彰では、個人及び団体の部の入賞者(後述)に表彰状と記念品が贈られた。アーク溶接の部で優勝した横山英之氏は、「受賞の喜びを忘れることなく、諸先輩方の声に耳を傾けながら、自らの溶接技術の向上に努力することはもちろん、後進の指導も積極的に行い、宮崎県の溶接技術の更なる向上に微力ながら尽力していきたい」と謝辞を述べた。

 県大会の入賞者10人(アーク溶接の部5人、半自動溶接の部5人)は、ことし6月に大分県で開催される九州大会に本県代表として出場する。県大会と九州大会の総合成績を踏まえ、本県代表選手2人が同年10月に山口県で開かれる全国大会に出場する。

 個人の部の入賞者は次のとおり(敬称略)。
*アーク溶接の部
▽優勝=横山英之(池上鉄工所)
▽準優勝=新村諒太(オリンピア工業)
▽優秀賞=小野毅(池上鉄工所)、長友祥吾(朝日鉄工)
▽優良賞=長野秀樹(山田工業)
▽敢闘賞=村田慶悟(県立産業技術専門校)
*半自動溶接の部
▽優勝=中武豊(オリンピア工業)
▽準優勝=中武和之(赤木鉄工所)
▽優秀賞=出水孝政(タネダ)、池田竜斗(ブンリ)
▽優良賞=甲斐邦廣(池上鉄工所)
▽敢闘賞=宮野原聡(県立産業技術専門校)。