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陣の下花切線改良が完工 施工3社が完成式など開催

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▲写真は挨拶する戸敷市長、完成式の模様

 宮崎市発注の「陣の下花切線道路改良工事」を施工した関屋興業有限会社、南江建設株式会社、旭洋建設株式会社の3社は、工事期間中の地元協力への感謝と供用開始後の交通の安全を祈願する完成式と安全祈願祭を1月18日に執り行った。宮崎市や施工業者、地元関係者ら40人が工事の完成を祝い、開通後の安全を祈念した。

 陣の下花切線は、宮崎市中心部から北へ3㌔の位置にある県道宮崎高鍋線と県道下北方古墳線を結ぶ約750mの市道。朝夕の通勤時には矢の先交差点を迂回する車両が多数通行するが、当該工区は幅員が狭く、カーブも多くて見通しが悪い。沿線の観音堂墓地へ訪れる人も多く、車両や歩行者の安全な通行の確保が課題となっていた。

 当該工事では、観音寺池の既設護岸に腹付けを行い、従前から1~2m程度拡幅するなどの道路改良を行った。施工延長は約260mで、事業期間は平成29年1月~30年1月の約1年間。総事業費は約8千万円。事業に際しては、地元の下北方水利組合が観音寺池の一部(約300m2)を道路用地として提供した。

 18日に行われた完成式では、施工業者を代表して旭洋建設の児玉清和代表取締役社長が挨拶。全面通行止期間中の迂回など、工事中の地元の支援と協力に感謝の意を示すと共に、地域に根ざす建設会社として各社が災害対応等に取り組んでいることを説明し、「喜ばれる公共事業を通じて、地元宮崎の発展に尽力していきたい」と述べた。

 宮崎市の戸敷正市長は、地元の多大な協力の下、施工に携わった各社が技術の粋を結集し、短期間で工事が完成したことを賞賛し、「事故の無いよう、地域の発展に寄与できる道路となることを祈念する」と述べた。宮崎市議会の日高貞次議員は、地元・行政・事業者の努力により、地域の大切な生活道路が整備されたことを歓迎した。

 所管課である宮崎市建設部土木課の担当者が事業概要を説明したのち、参加者一同は現地へと移動。祝詞奏上や玉串奉奠等の神事を通じて、完成した道路の無事故・無災害を祈願した。その後、関係者によるテープカットが行われ、当該工区の供用を開始した。

 宮崎市大宮地域自治区地域協議会の長峰繁輝会長は、同路線の整備が地元の長年の悲願であったことを強調。工事期間中に於ける施工各社の地域住民に対する情報提供に感謝の意を示しつつ、「地元の交通環境が格段に良くなり、通行の安全性も増し、大宮公民館の指定避難所としての機能も生かされる」と道路の完成を喜んだ。