▲写真は会場の模様
産学官で構成する「i-Construction推進コンソーシアム」(事務局・国土交通省)の技術開発・導入ワーキング・グループ(WG)は、現場が求めるニーズと新技術などシーズをマッチングさせるため、1月15日、企業による第2回シーズ説明会を東京都内で開いた。これまでに示されたニーズに応え、「簡便な測量」や「施設点検の支援」「監査検査の効率化」などの技術を20社が発表した。2018年度中にマッチングを決定する。
発表された技術は▽測量を簡便に行う技術▽地質や地下空間を簡便に把握する技術▽道路・交通状況を簡便に調査する技術▽日々の施設点検を支援する技術▽災害地に被災状況などを把握する技術▽入札契約関係資料を簡便に作成するシステム▽監査検査を効率化するシステム―など。
測量を簡便に行う技術では、航空レーザー機器や、除草機械に登載したレーザースキャナーなどを使って、植生を取り除いた地形測量を行う技術などが発表された。
また、施設点検の支援では、レーザースキャナーなどでさびによる腐食箇所を自動検出する技術や、弾性波を使った非破壊調査によってコンクリート構造物の内部欠損を可視化する技術などについて説明された。
監査検査を効率化するシステムでは、独自の画像管理システムによって現場の状況をリアルタイムに把握する技術などが発表された。
同WGによる1回目のマッチングでは17年10月に5件が成立しており、17年度末をめどに試行の結果を評価することになっている。