国土交通省は、建設現場で求められる技能や後進への指導方法を習得できる映像コンテンツを作成する。基礎的な技能、職長に求められる技能、後進の指導方法に関する映像コンテンツをそれぞれ作成。現場を離れることが難しい技能者が遠隔地でも技能訓練を受けることができるよう、専用サイトを立ち上げてウエブ上で映像を公開する。2017年度補正予算案に事業費9000万円を計上している。
建設業に求められる技術・技能を入職後に学び直す「建設リカレント教育」の一環。基礎的な技能や指導方法を習得できる研修プログラムを作成し、金銭的・時間的な制約がある技能者が継続的に教育訓練を受けることができるよう、映像コンテンツにまとめる。
基礎的な技能習得のための映像は22職種を対象に作成する。22職種ごとに一連の作業を実演するようすや作業のポイント・注意点の解説を音声を交えて映像に収める。
とび工・型枠大工・鉄筋工・内装工・塗装工・電気工の6職種では、職長として必要な技能習得のための映像も作成する。一連の作業手順に加え、各手順で職長として習得すべき技能(品質、安全、作業効率の観点からのポイント)も整理する。
この他、全職種の指導者や技能講習を行う講師が指導方法を身に付けることができる指導マニュアルも整理する。マニュアルに基づく実演のようす、後進に対する指導例や指導経験者の体験談を盛り込んで映像コンテンツにまとめる。