宮崎県とNPO法人大淀川流域ネットワークが運営する「宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会」は、10月に県北及び県南の2会場で開催する平成29年度第3回研修会の参加申し込みを9月26日まで受け付けている。
河川や砂防に関係する行政及び企業の技術者が対象。多自然川づくりに関する全国トップクラスの研究者などを講師に招き、全国的な施策である多自然川づくりの理念や、これを地域に適用するための具体論を実践的に学ぶ。
当日は、大分県佐伯土木事務所の築地祐一郎氏が「効率的な維持管理を目指した中小河川の掘削断面について」と題して、掘削断面から川づくりを考えた事例を説明するほか、大分県国東土木事務所の小石麻祐子氏が「武蔵川における重要生物の保全~水辺環境の復元を目指して~」と題して、武蔵川において貴重種の保全対策ならびに施工前後のモニタリングを行った事例を説明する。
また、九州河川研究所の杉尾哲氏は「宮崎県内の優れた川づくりの事例紹介」と題して、宮崎県内で実施された河川事業の中から、過去の川づくりコンペ等で発表された事例を中心に優れた事例を17件選出し、それらの取組みの優れている点を明らかにするとともに、設計・施工時の留意点を紹介する。
開催日程と定員は、県北会場が10月10日に日向市中央公民館ホール(定員300人)、県南会場が10月11日にJAアズムホール大ホール(定員400人)。開催時間はいずれも13時から17時まで。テキスト代・税込の受講料は一人あたり3200円。
参加希望者は、大淀川流域ネットワークのホームページからダウンロードできる申込用紙に必要事項を記入し、9月26日までにFAXまたはメールで送付するとともに、受講料を指定口座に振り込むこと。入金確認後に参加申込受付証をFAXで送付する。
研修会は、宮崎県の総合評価落札方式において評価項目の一つに設定されているほか、全国土木施工管理技士連合会のCPDS認定講習会、建設コンサルタンツ協会のCPD認定プログラムに指定される予定。
研修会に関する問い合わせ及び申し込み先は、宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会(NPO法人大淀川流域ネットワーク事務局内、電話0985-78-2655、FAX0985-48-8233、メールmizube@oyodo-river.org)。