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都農町が総合保健福祉Cを整備 補正予算に設計費3千万

 平成32年度に町政100周年を迎える都農町は、その記念事業の一環として「総合保健福祉センター(仮称)」を整備する計画を明らかにした。9月定例町議会で議決された平成29年度9月補正予算に施設の基本・実施設計委託料として3114万円を計上し、早期に業務を発注する考えでいる。計画が順調に進めば、町政100周年を迎える32年4月の施設完成を目指す。

 都農町が計画する総合保健福祉センターは、健康推進機能と社会福祉機能を集約した複合的施設として整備するもの。その名の通り、町民の健康増進や児童及び高齢者等の社会福祉を展開する拠点であると同時に、会議室等の多機能スペースを確保し、地域コミュニティや生涯学習の場としての活用も期待する。

 河野正和町長は過去の町議会の一般質問の中で、総合保健福祉センターの役割について「病後児保育や健康づくり、生きがいづくりなどの地域包括ケアシステムの拠点となる事業を展開していきたい」と答弁していた。

 現時点に於ける建設予定地は、経年劣化への対応や災害時の機能確保等を目的に建替工事が進む都農町国民健康保険病院(都農町大字川北)の隣接地。新病院を医療ゾーン、総合保健福祉センターを健康福祉ゾーンと位置付け、両施設の連携を図りながら、一体的に機能させる狙いもある。

 都農町の29年度9月補正予算には、総合保健福祉センター整備に係る基本・実施設計委託料として3114万円が盛り込まれ、15日の町議会で原案どおり議決された。事業の円滑な推進を図るため、基本設計と実施設計は一括発注する考え。発注方式を固め、早期に発注手続きを行う見通しでいる。

 業務の中では、これまでに庁内で行った検討内容を踏まえ、既存の都農町国民健康保険病院の取り扱いについても勘案した上で、新施設に導入する機能や施設の規模、概算事業費、事業スケジュール等を検討し、新施設の基本及び実施設計までを行う。

 業務に於ける検討内容や進捗状況を踏まえ、順次、本体建設工事等に着手する方針。具体的な着工時期は現時点で未定であるが、町政100周年を迎える32年4月の施設完成を目指し、計画を進めていく考えでいる。