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工事表彰獲得の要点など学ぶ ひむか商事がセミナー開催

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▲写真はセミナーの模様、講師の前田憲一氏

 岡﨑組グループのひむか商事は15日、宮崎市内で「優良工事表彰獲得のための建設マネジメントスキル向上」と題したセミナーを開催した。県内建設現場で代理人等として活躍する技術者が多数参加し、建設技術者の役割及び資質や建設マネジメントスキル、コミュニケーション、工事表彰獲得に向けた戦略などを熱心に学んだ。

 プロジェクトの責任者である現場代理人は多大な権限を持ち、その資質や能力によってプロジェクトの成果が大きく左右される。一方で、国や県が採用する総合評価落札方式では、工事成績評定点が技術評価点の中で大きなウエイトを占め、これをアップさせるため、現場代理人には優良工事表彰を獲得することも求められている。

 セミナーでは、建設会社の総合力向上支援を手掛ける前田憲一氏(インターウェーブ技術顧問、元公共工事品質確保技術者)が、現場技術者に求められる能力や責務を説明。国が実施する総合評価落札方式の多くで、企業の能力と技術者の能力が同等に評価されていることを踏まえ、施工実績や工事成績、表彰受賞の重要性を指摘した。

 建設マネジメント技術に関する講話では、建設技術者が行うべき①予測②計画③組織④実行⑤統制⑥調整⑦改善⑧育成―の8つの管理について解説。「災害を未然防止(予測)するため、潜在する危険をイメージできるよう対策を講じる」「発注者の心配事を反映させつつ、挑戦を交えた施工計画書(計画)を作成する」などと説いた。

 工事表彰の獲得に向けては、評価対象項目である工事特性への対応や工程管理、安全対策、地域貢献等のポイントを紹介すると共に、従来の常識や慣習に囚われずに他社との「差別化」を図ることや、現場の状況や問題点等を普段から「見える化」しておく必要性について言及。そのための手法を具体的に指南した。

 ひむか商事では、10月6日に「工事成績の現状・対策と評点アップ手法の実例」と題したセミナーを開催する。開催内容はホームページ(https://himuka-shoji.jp)で確認できる。セミナーに関する問い合わせ及び申し込み先は事務局(電話0985-51-5393、FAX0985-54-2217)。