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資格認定試験に24人合格 空間情報総括監理技術者

 日本測量協会(日測協、矢口彰会長)は9月8日、平成29年度「空間情報総括監理技術者」資格認定試験の合格者を発表した。7月22日に行った筆記試験と、9月2日の面接試験に合格した最終合格者は24人。対応募者数の合格率は24.4%、対受験者数の合格率は29.2%だった。この資格認定試験の初回からの合格者の合計は321人となった。

 「空間情報総括監理技術者」は、空間情報分野の高度な専門知識と豊富な知見・経験を有し、空間情報を利活用するための製品・品質仕様の策定や運用・管理の立案を行う上で、十分な能力を有する技術者か否かを判定する試験資格制度。合格者が有資格者としての登録を希望すれば、日測協の会長から「地理空間情報専門技術者」の上位クラスの技術者として認定される。

 有資格者は、国土地理院の「請負測量業務の競争入札のための測量技術者の認定資格登録要領の規定」における認定資格として位置付けられている。国土交通省本省や国土地理院、農林水産省の地方農政局と森林管理局、日本建設情報総合センター(JACIC)、さらに地方公共団体などが提案型業務を委託する際の評価要素の一つとして活用している。

 今後、空間情報を高度利用するニーズが一層高まることが予想されることから、日測協は地理空間情報活用推進基本法の関連業務に適合する資格として、資格認定試験制度の活用を関係機関に働き掛けていくことにしている。