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産業開発青年隊に出前講座、意見交換も 宮崎県舗装協会

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▲写真は挨拶する河野会長、出前講座の模様

 宮崎県舗装協会(河野孝夫会長)は6日、宮崎県産業開発青年隊員を対象とした出前講座と意見交換会を宮崎県建設技術センターで開いた。産業開発青年隊の隊員60人を前に、舗装工事に関する技術的な講義を行ったほか、意見交換では就職に対して不安を抱える隊員の質問に会員が丁寧にアドバイスした。

 建設業界の最重要課題である若年労働者の確保・育成に向けて、協会として初めて開催したもの。開会に先立ち挨拶に立った河野会長は、自身の経歴を紹介しながら、「舗装工事を理解してもらうきっかけになれば」と趣旨を説明し、「できることならば、将来は舗装工事に携わる技術者になってもらいたい」と隊員に呼び掛けた。

 出前講座では、児玉清和副会長がアスファルト舗装工事と題して講演。優れた平坦性や供用性、耐久性を実現するため、設計から施工に至るまでの一連のプロセスが要求されることや、その出来映えが携わるオペレーターの熟練度に大きく左右されることを説明し、施工手順や使用する機械、様々な舗装の種類について学んだ。

 技術委員会の武田直隆委員長が司会を務めた意見交換では、同じく技術委員会の野崎正一氏、渡辺隆二氏、辻清氏の3人が隊員の質問に答えた。企業からの「青年隊出身者」という期待をプレッシャーに感じている生徒の質問には、「初めから多くを望んではいない。青年隊持ち前の元気を持って、徐々に仕事を覚えてもらえれば」と助言した。

 「女性でもオペレーターになれるのか」との女性隊員の質問には、女性技術者の配置を評価する制度があることなどを紹介し、業界を挙げて女性技術者の入職・育成に取り組んでいることを説明。真夏の過酷な作業環境を尋ねた隊員には、「きついことは勿論あるが、完工後の達成感は何ものにも代え難い」と仕事の魅力をPRした。

 意見交換の終盤では、武田委員長が隊員に「どういった会社に就職したいか」「会社を選ぶポイントは」と質問。隊員からは、給与や休暇の充実している会社、残業の少ない会社を希望する声があがった。建設業へのイメージを尋ねた質問では「きついイメージではあるが、仕事の達成感に期待している」と隊員が答えた。

 近い将来に進学や就職を控える隊員に対して、会員達は「これができなければ仕事ができないということは何もない。心配せずに建設業に入職して欲しい」「元気があれば大丈夫。青年隊の元気のままに頑張って欲しい」などとエールを贈った。