▲写真は作業の模様
宮崎県防水工事業協同組合(長峰広志理事長)は29日、宮崎市立大淀小学校及び大淀中学校、国富町立木脇小学校で平成29年度の「公共建物の防水に係る奉仕活動」を行った。組合員や準組合員、賛助会員の計18社から50人の職員が参加し、一日かけて、災害発生時に地域の避難場所となる学校施設の清掃及び点検作業に汗を流した。
「地域社会に融和し、愛される組合」を目指し、同組合は各地で様々な地域貢献活動を展開。平成22年には宮崎市と公的施設及び避難所等の応急止水措置等に係る防災協定を締結している。これらの取り組みをより一層推進するため、毎年、災害時に避難場所となる公共施設の清掃及び点検作業を実施している。
作業当日に大淀小で行われた開始式では、組合の長峰理事長が挨拶。災害時に於ける避難経路の確保や外壁剥離等を未然に防止する上で、組合が継続して取り組んでいる奉仕活動が大きな意義を持つことを強調し、「職員の方々が日頃、手が行き届かない箇所を重点的に作業してもらいたい」と参加者に呼び掛けた。
開始式に駆け付けた宮崎市の戸敷正市長は、長年にわたる活動に感謝の意を示し「子供達にも皆さんの活動のことを伝えたい」と挨拶。宮崎市議会の一ノ瀨良尚議長は「組合顧問として皆さんの活動が誇らしい」と述べた。宮崎市教育委員会学校施設課の櫛間慶栄氏は「目の行き届かない箇所の作業をしてもらいありがたい」と話した。
真夏の太陽が照りつける猛暑の中で行われた作業では、参加者一同が手分けして、側溝に堆積した土砂の除去や草むしり、校舎外壁及び渡り廊下スレート屋根の洗浄、昇降口屋上や非常階段等の清掃に汗を流したほか、劣化箇所の点検にも取り組んだ。点検の結果、修繕等が必要と確認された箇所は各市町に報告を行うこととしている。
大淀小学校の恵利修二校長は「綺麗にしてもらった校舎を活用して、我々も教育に邁進し、子供達の健全育成に努めていきたい」と話した。
奉仕活動の参加企業は次のとおり(順不同)=▽アイワ工業▽エイエフ工業▽三愛工業▽三紘▽新和工業▽スイケン▽圖師防水▽タイヨー▽ヒダカシーリング▽双葉工業▽宮崎シーリング▽ムトウ工業▽ファステム▽エフ・ティ・エス▽スギタ▽ニシイ▽福田商事▽エヌケイマテリアル。