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最優秀提案者に長田設計を特定 道の駅青雲橋基本設計

 町内唯一の道の駅である「道の駅青雲橋」のリニューアルを計画する日之影町は、プロポーザル方式で「道の駅青雲橋周辺施設整備基本設計」の業者選定作業を進めていたが、8月1日付で最優秀提案者に長田建築企画設計事務所を特定した。計画が順調に進めば、今年度に実施設計までを完了させ、来年度に工事に着手する予定でいる。

 道の駅青雲橋は、観光・交流等の拠点として多くの来訪者に利用されているが、高千穂郷・椎葉山地域の世界農業遺産認定など、町を取り巻く貴重な機会を活用できているとは言い難い状況にある。近隣施設との連携を図りつつ、青雲橋等の地域資源を生かした「居心地の良い空間」の創造を目指し、道の駅及び周辺施設の再整備に取り組む。

 施設の整備にあたり、町は公募型プロポーザル方式で基本設計を告示。今月1日に行ったプレゼンテーションの審査結果を踏まえ、最優秀提案者を長田建築企画設計事務所に特定した。同社と協議の上、近く契約を交わす見通し。委託期間は11月末まで。基本設計完了後には、実施設計や施工監理を随意契約で発注することも視野に入れる。

 建設場所は現在地または敷地東側。地元産材を活用した木造施設または施設の木質化を図り、現状の延床面積である600m2以上を確保する。新施設には施設管理者事務所、特産品等の売り場、地場産品食材を活用したレストラン、農産品直売コーナーを設けるほか、十分な容量の駐車場や清潔なトイレ、情報コーナーを配置する。

 また、周辺地域の景観や国道からの視認性を考慮することとし、利用者がいつでも安心して立ち寄れる施設とするため、①防災機能②コミュニティ機能③環境保全機能④観光振興機能⑤教育・学習機能―等の導入のほか、神楽殿周辺の活用を検討する。地元施工が可能な設計であることやコスト面に対する配慮も求める。