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リスクアセスの実施促す 全国労働衛生週間

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▲全国労働衛生週間のポスター

 厚生労働省は「2017年度全国労働衛生週間(10月1日~7日)」の実施要綱をまとめた。16年12月に決定した「『過労死等ゼロ』緊急対策」などに基づき、企業におけるメンタルヘルス対策の取り組みを推進する他、化学物質による健康障害を防止するため、改正労働安全衛生法に基づき、ラベル表示と安全データシート(SDS)の入手・交付の徹底などによるリスクアセスメントの確実な実施を促す。

 過重労働による健康障害防止のための総合対策も促進する。時間外、休日労働の削減、年次有給休暇の取得促進や、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を推進。17年6月1日に施行した改正労働安全衛生規則(安衛則)に規定されている「長時間労働者に関する産業医への情報提供等の実施」の徹底を求める。

 「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」に呼応した熱中症予防対策の徹底も改めて促す一方、建築物などで行う業務での労働者の石綿ばく露防止の徹底についても改めて啓発・啓蒙する。

 東日本大震災や2016年熊本地震の復旧・復興プロセスにおける労働衛生対策の促進も求める。建築物などの解体作業やがれき処理作業における石綿ばく露防止・粉じんばく露防止対策の徹底などを事業者と作業従事者らに促す。