■ 平均落札率は工事91.3%、業務87.4%
宮崎県は1日、公共三部における平成29年度第1四半期(4月~6月)の入札・契約結果を公表した。平均落札率は、建設工事が91.3%、業務委託が87.4%。前年同期と比べて、建設工事は0.8ポイント上昇し、業務委託は0.3ポイント下降した。第1四半期の発注量(落札価格の合計)は、建設工事が33.3億円(前年同期比1.1億円減)、業務委託が14.1億円(同9.2億円減)となり、建設工事と業務委託のいずれも前年同期比で減額となった。
*建設工事
第1四半期に一般競争で110件、指名競争で11件の計121件を契約。予定価格の合計(以下、予定価格)36.6億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は33.3億円で、落札率は91.3%となった。落札率は前年同期比で0.8ポイント上昇したが、発注量は前年同期(34.4億円)と比べて1.1億円減った。
建設工事の落札率を入札方式別にみると、一般競争は91.3%、指名競争は91.0%となり、前年同期と比べて一般競争で0.8ポイント、指名競争で1.0ポイント、それぞれ上昇した。総合評価落札方式は一般競争の5割超となる59件に適用。落札率は91.5%で、前年同期比0.9ポイント上昇した。
契約状況を部局別にみると、県土整備部が111件の契約で落札価格は28.6億円(落札率91.3%)となり、公共三部の大半を占めている。農政水産部は7件の契約で落札価格は3.3億円(同91.4%)、環境森林部は3件の契約で落札価格は1.4億円(同90.3%)となった。
契約状況を工種別に見ると、契約件数が最も多かったのは土木一式の52件で、落札価格は18.9億円(落札率90.9%)。ほ装が31件で落札価格4.6億円(同92.3%)、とび・土工が11件で落札価格2.3億円(同90.3%)と続く。建築一式は2件を契約し、落札価格は0.2億円(同97.2%)だった。
予定価格帯別の契約件数は、250万円~1千万円が最多の39件。1千万円~2千万円が33件、7千万円~8千万円が12件、2千万円~3千万円が10件、3千万円~4千万円と4千万円~5千万円が各7件、5千万円~6千万円が4件、6千万円~7千万円が3件と続く。1億円以上の工事は6件を契約した。
*業務委託
第1四半期に一般競争で81件、指名競争で161件の計242件を契約した。予定価格16.1億円に対して落札価格は14.1億円。落札率は87.4%となり、前年同期比で0.3ポイント下降した。第1四半期の発注量は14.1億円で、前年同期(23.3億円)と比べて大幅に減った。
落札率を入札方式別にみると、一般競争は予定価格3.4億円に対して落札価格2.8億円で落札率は81.2%。指名競争は予定価格12.7億円に対して落札価格11.4億円で落札率は90.6%となった。前年同期と比べて、一般競争は0.1ポイント、指名競争は0.4ポイント、それぞれ上昇した。
契約状況を部局別にみると、県土整備部が189件の契約で落札価格は11.9億円(落札率86.7%)、農政水産部が25件の契約で落札価格は1.1億円(同87.7%)、環境森林部が28件の契約で落札価格は1.1億円(同92.2%)となった。
業種別で契約件数が最も多かったのは建設コンサルの106件で、落札価格は9.4億円(落札率91.5%)。測量が53件で落札価格1.9億円(同80.2%)、地質調査が33件で落札価格1.5億円(同89.4%)、補償コンサルが21件で落札価格0.4億円(同80.6%)、建築設計が29件で落札価格0.9億円(同88.6%)と続く。
予定価格帯別の契約件数は、100万円~500万円が153件、500万円以上が89件だった。