国土交通省は、東芝エレベータが製造したエレベーターの戸開走行保護装置で、国土交通大臣認定の仕様に不適合が見つかったと発表した。不適合だった装置は安全性に問題はないが、同社は大臣認定通りの仕様に現地改修する。国交省は同社に対し、原因究明と再発防止策の提出を指示した。
大臣認定の仕様への不適合が見つかったのは、東芝エレベータが製造したエレベーター６９５台に設置された戸開走行保護装置。大臣認定の仕様では、主ブレーキ・補助ブレーキが独立した電源系統であるとされていたが、不適合の装置は電源系統が一つだった。
指定性能評価機関が安全性に問題はないとしているものの、同社は所有者の意向を踏まえて現地改修を行うとともに、新たな大臣認定を早急に取得する。国交省は、所有者への早急な説明や相談窓口の設置、原因究明・再発防止策の提出を指示した。