産学官が連携した先導的な取り組みをたたえる「産学官連携功労者表彰」の2017年度の国土交通大臣賞に、竹中工務店、鹿島、東京工業大学(坂井悦郎特任教授)などによる「ECM(エネルギー・CO2ミニマム)セメント・コンクリートシステム」が選ばれた。9月1日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で表彰式を開く。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、環境と品質を両立させた高炉スラグ高含有の低炭素型セメント(ECMセメント)の開発と、ECMセメントを使用した建設技術(コンクリート、地盤改良)の開発に短期間で成功。これまでに24現場で採用した。
竹中工務店、鹿島、東京工業大学の他、竹本油脂、日鉄住金高炉セメント、デイ・シイ、日鉄住金セメント、太平洋セメントの7社・1大学で共同研究開発チームをつくった。
産学官連携功労者表彰は、大学、公的研究機関、企業などの産学官連携で成果を挙げた取り組みを表彰する。2003年度に創設され、今回で15回目の表彰となる。