▲写真は大会の模様
東九州自動車道建設促進日南・串間・志布志地区協議会(﨑田恭平会長=日南市長)は19日、串間市内で「日南・串間・志布志地区総決起大会」を開催した。大会には、国土交通省九州地方整備局や宮崎・鹿児島両県の関係者のほか、各市の職員や市民ら1千人超が集結し、東九州道全線の早期開通実現に向けて気勢を上げた。
講演の部では、国土交通省九州地方整備局の増田博行局長が「東九州自動車道の整備促進に向けて」と題して講演。企業立地による新たな雇用の創出や周遊観光の活性化など、高速道路の整備に伴うストック効果事例を示した上で、「将来的な全線の開通に向けて、東九州道をどのように活用するかを地域で考えて欲しい」と呼び掛けた。
意見発表の部では、各市の高校生が東九州道に関する意見をそれぞれの視点で発表。宮崎県立福島高等学校の男子生徒は「元気な人材がまちを元気にする。東九州道は元気を生み出す道」と述べ、宮崎県立日南高等学校の女子生徒は「地域を支える若者にとって東九州道は将来を繋ぐ道になる」などとその存在意義を訴えた。
総決起大会で﨑田会長は、先の高校生の意見発表を踏まえ「大人の責任として一刻も早く造り上げなければならない」と挨拶。東九州道が地域の産業や経済、文化の振興に欠かせない道路であり、命の道でもあることを指摘した上で、早期の整備を実現させるために「我々が行動をもって示すことが重要だ」と話した。
招かれた多数の来賓を代表して、河野俊嗣宮崎県知事、岩切剛志鹿児島県副知事、森山裕衆議院議員、古川禎久衆議院議員、松下新平参議院議員、長峯誠参議院議員が挨拶。河野知事は次の世代のために一日も早い整備を訴え、長峯議員は地方創生を実現する上で道路整備が効果的であることなどを強調した。
大会では、参加者の総意として大会決議を採択。「南海トラフ巨大地震の発生が予想される中、国の責任で高速道路ネットワークの早期完成を推進する」「経済に好循環をもらたすストック効果を早期に発現させるため、平成30年度道路関係予算の総額拡大と要求額を満額確保する」「事業中区間に対する予算の重点配分と早期完成を図る」「未事業化区間の早期事業化を図る」ことを国に求めていくことを確認した。
終わりに、協議会の本田修一副会長(志布志市長)の発声に合わせて、参加者全員で「一日も早い整備を目指して頑張ろう!」と唱和し、総決起大会を滞りなく終了した。